国土安全保障省の最新データは「タイトル42」終了前から国境の悪化を示す
By Stephen Dinan – The Washington Times – Friday, December 23, 2022
米国の国境当局は11月、南部の国境で233,740人の不法移民を拘束した。これは同月の記録を更新し、「タイトル42」と呼ばれコロナ感染に関連した移民に対する国境退去政策が終了する前から、状況が混乱していることを示した。
国土安全保障省は、休日が始まる金曜日夜のデータダンプで、一連の数字を公表した。それによればベネズエラ人の移民が減ったが、ニカラグアとキューバからの移民が急増した。また家族と入国しようとした子供の数も、単独で入国しようとした子供の数も、ともに増加した。
税関・国境警備局のコミッショナー補佐・トロイ・ミラー氏は、メキシコと中米からの移民が比較的少ないことを挙げ、同データのプラス面を指摘した。
「メキシコと中米北部からの移民の数は、11月の全移民数の30%そこそこで、これは1年前の同53%から大幅に減少した。この間、キューバやニカラグアその他の国々からの移民は相変わらず増えていた」、同補佐は言う。
中米からの人々は「タイトル42」の下で退去政策の対象になっている。この点、キューバ人やニカラグア人は追放対象ではなく、だいたい拘束後にすぐ釈放される。識者によれば、釈放される見込みがあり、米国内に足がかりを持っていることが、より多数の不法移民を生むインセンティブになっているという。
国境警備隊の発表によると、入国地・港湾・空港などの合計で、206,239人の不法移民を拘束した。税関・国境警備局の係官らは他に、許可なく国境通過をしようとした27,501人を捕まえた。
バイデン政権は「タイトル42」の施行を緩和したため、新規に国境に来た者たちの中で退去させられたのは30%未満に留まった。
連邦判事は同措置を12月21日までに終了するよう命じたが、ジョン・G・ロバーツ・ジュニア最高裁判長は、高等裁判所が本件に関与するか否かを検討する機会を与えるべく、一時保留するよう指示した。