米戦闘機、カナダ上空で未確認飛行物体を撃墜する

(2023年2月14日)

米空軍提供の写真で、2023年2月4日土曜日、バージニア州ラングレー・ユースティス統合基地でF-22ラプターで離陸する米空軍のパイロットを示しています。ジョー・バイデン大統領の指示で、軍用機がサウスカロライナ州沖で高高度監視気球を墜落させた。(Airman 1st Class Mikaela Smith/U.S. Air Force via AP)

By Ben Wolfgang and Joseph Clark – The Washington Times – Saturday, February 11, 2023

 米国の戦闘機は土曜日、カナダの高高度を飛行していた「物体」を撃墜した。

 カナダのジャスティン・トルドー首相はツイッターの投稿に、正体不明の物体が領空を侵犯したので、カナダと米国の航空機が緊急発進したと書いた。

 カナダ当局者はその後、小型で「円筒形の」物体が同国ユーコン準州の上空で、米F-22戦闘機に撃墜されたことを明らかにした。

 「本日午後にバイデン大統領と話した」、トルドー首相はツイートした、「カナダ軍はこれから同物体の残骸を回収・分析する。」

 米・加双方の軍関係者からなる北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は事前の声明で、「カナダ北部の上空で高高度飛行物体を間違いなく特定した」と発表していた。

 米国防総省(ペンタゴン)は同物体が、金曜日夜遅く、アラスカ上空で最初に発見されたと述べた。アラスカを基地とする2機のF-22戦闘機は、米空域を飛行していた同物体を監視し続けた。

 同物体が土曜日カナダ領空に入ってから、カナダのCF-18機とCP-140機の2機が米戦闘機の編隊に加わった。

 ホワイトハウスによると、バイデン大統領は同物体が発見された後、国家安全保障チームから継続的にブリーフィングを受けていた。

 そして「十分な配慮と、軍隊からの勧告に従って、バイデン大統領とトルドー首相は同物体を排除することを承認した」、ホワイトハウスは発表した。

 そして米国のF-22機が中距離空対空AIM-9ミサイルで同物体を撃墜した。

 「両国が同物体の確認作業を進めるために、カナダ当局が回収作業をするかたわら、米連邦捜査局(FBI)と王立カナダ騎馬警察は緊密に連携していく」、ペンタゴンの報道担当パット・ライダー准将は声明で述べた。

 ホワイトハウスによると、バイデン・トルドー両大統領は、「目的や由来など詳細を特定するために、同物体を回収することの重要性」について協議した。

 土曜日のその後の記者会見で、カナダのアニタ・アナンド国防相は、物体そのものの形状について初めて詳細を語り、多くの謎に包まれているが、同物体は円筒形だと表現した。

 「小さな円筒形であり、米海岸沖で撃墜された物体よりも小型に見えること以外、現時点で詳細はない」、アナンド女史は語った。

 土曜日の公表によって、過去一週間に撃墜された無人飛行物体は三つ目で、その一つが中国の偵察気球と特定された。

 米国北部司令部の当局者は、過去一週間に米国の東と西の海岸で撃ち落とされた二つの無人飛行物体の回収作戦が、土曜日も続けられていることを明らかにした。

 当局者によると、米国のF-22機が金曜日午後に米国領空で無人「高高度飛行物体」を撃墜した後、アラスカ北部海岸で捜索・回収作戦が続けられ、一方で米軍はFBIや地元の法執行機関と協力している。

 「風による寒さ、雪、限られた日射など、北極の気象条件がこの作戦の制約であり、安全を確認しながら回収作業を調整中だ」、米国北部司令部は声明で述べた。「回収作業は海氷上で実施されている。現時点で問題の物体の能力、用途、出所に関する詳細な情報はない。」

 国家安全保障会議のジョン・カービー報道官は、新たな中国の偵察気球が米国空域に侵入したとの報道を確認できるか尋ねられ、金曜日に記者団に対して、ペンタゴンがアラスカ上空で問題の物体を追跡し始めたことを明らかにした。

 国防当局者は米軍が木曜日にレーダーで、問題の飛行物体を最初に特定したと語った。

 その物体の詳細について念を押され、ライダー将軍は記者団に、それが小型車両くらいの大きさで、先週土曜日に南カロライナの海岸沖で撃墜された中国の偵察気球よりずっと小型だ、と説明した。

 米国北部司令部は、撃墜作戦がアラスカ州兵、連邦航空局、FBI要員の応援を受けながら連携し、F-22戦闘機は同物体を撃墜するために単一の中距離空対空AIM-9ミサイルを発射したと説明した。

 その物体がどこから飛来したかは未だ明らかでなく、その目的が何かを推測する由もなかった。

 軍当局者は土曜日、2月4日にサウスカロライナ州沖の高高度で、中国の偵察気球が撃墜された後、今も回収作業が続けられていると語った。

 「FBIは現場での回収と、陸に漂着した破片の保管を応援し続けている」、当局者は語った。

 バイデン政権は、大西洋沿岸でスパイ気球を撃ち落とすまでに、米国全土を航行させたことで辛辣な批判を浴びている。当局者は、地上の民間人に危害を加えないよう、気球が安全に撃墜されるまで待った、と説明した。しかし識者に言わせれば、それほど長い時間待機するという決定は、米国の弱さを示し、外国の航空機などが飛行するのを黙認するとの信号を北京に送ったようなものだという。

 ライダー将軍は金曜日、そうした批判や政治的圧力のせいで、バイデン大統領が新たな飛行物体を早々と撃墜するよう決定したのか、との質問には答えなかった。

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