週4日勤務で健康改善 生産性も向上-英従業員調査
(2023年2月27日)
By Matt Delaney – The Washington Times – Wednesday, February 22, 2023
週4日勤務制を導入した企業で、従業員の健康状態が改善し、生産性も向上したことが、英国で実施された最新の調査で明らかになった。
ケンブリッジ大学などが、61社、約2900人の従業員を対象に半年にわたって自己申告による調査を実施、71%の従業員で「極度の疲労」のレベルが下がり、39%がストレスが緩和されたことが分かった。従業員へのアンケート調査では、不安や疲労のレベルが低下し、心身の健康が向上したことが報告されている。
調査期間中、企業の収益は変わらず、前年同期と比較して病欠が65%、離職者が57%減少した。調査対象企業の大多数(92%)が週4日制を継続する意向を示し、18社が恒久的な方針とするとしている。
調査を担当したケンブリッジ大学の社会学教授ブレンダン・バーチェル氏は、「大人数の長い会議は、時間を短くしたり、完全にやめたりした。従業員は時間を無駄にしないようになり、生産性を向上させる技術を積極的に求めるようになった」と週4日制によって、従業員の働き方にも好影響があったことを明らかにした。
調査は2022年6月に始められ、オンライン小売業者、コンサルティング会社、接客業、マーケティング、金融サービス、IT、アニメスタジオ、フィッシュ・アンド・チップス店など、英国内のさまざまな業種の企業が対象となった。
調査は、ケンブリッジ大学のほか、ボストン大学、イギリスのシンクタンク、オートノミーの協力で実施された。