共和党、大統領にFAA長官候補の取り下げ要請

(2023年3月21日)

2023年3月1日(水)、ワシントンの国会議事堂で、連邦航空局の長官に指名されたフィリップ・ワシントンが、上院商業・科学・運輸委員会で証言している。(AP Photo/J. Scott Applewhite)

By Haris Alic – The Washington Times – Friday, March 17, 2023

 十数人の共和党議員が、バイデン大統領に対し、連邦航空局(FAA)の長官候補は「航空経験」に乏しいとして指名を撤回するよう要求している。

 14人の議員がバイデン氏に書簡を送り、候補者であるフィル・ワシントン氏はFAA長官には不適格だと主張した。操縦士のライセンスを持つ議員らは、連邦法がFAA長官に「航空に直接関係する分野での経験」を要求していることを指摘した。

 議員らは16日、書簡で「特に、航空会社による複数のニアミスや、9.11以来初の全国的な航空機の飛行停止など、航空システムが非常に大きな安全上の課題に直面しているときに、現場の経験のない人物にFAAを率いらせるべきでない」と主張している。

 ワシントン氏は操縦士ではないが、2021年からデンバー国際空港のCEOを務めている。2015年から2020年にかけては、市内のバスや地下鉄の運営を担うロサンゼルス郡都市交通局を率いていた。

 書簡は「ワシントン氏の航空経験は、デンバー空港での2年足らずの勤務に限られている。その間も、空港の店舗、レストラン、駐車場、建物など、主に航空以外の事柄を担当していた」と指摘している。

 承認されても、ワシントン氏は、直接的な航空分野の経歴を持たない最初のFAA長官にはならない。クリントン大統領とオバマ大統領は、運輸部門で活躍しながらも操縦士のライセンスを持たない人物を指名している。

 例えば、クリントン氏は1997年、ジェーン・ガーベイ氏をFAA長官に指名した。ガーベイ氏はボストンのローガン空港の元部長で、マサチューセッツ州の高速道路プロジェクト「ビッグディグ」を監督したことでよく知られている。

 このような経緯はともかく、共和党議員らは、FAAが直面している問題を考えると、現在のFAA長官には航空関係の経歴を持つ人物がなるべきだと主張している。ここ数カ月、FAAは一連のニアミスで非難を浴びてきた。

 ワシントン氏は2022年7月にホワイトハウスからFAAのポストに指名されたが、上院共和党からの反対で指名は頓挫した(上院の勢力は当時、民主、共和で拮抗していた)。現在、民主党は51議席で多数派を占めているが、数人の上院議員が病気で欠席している。

 上院は22日にこの指名を採決する予定だ。

 ワシントン氏は、操縦士のライセンスを取得していないこと以外に、管理能力についても疑問視されている。

 ワシントン氏は、ロサンゼルスの都市交通局のCEO在任中に、差別と内部告発への報復をめぐる2つの訴訟で名前が挙がっていた。

 また、2022年9月にロサンゼルス郡保安官事務所が発行した、メトロポリタン交通局での優遇措置の疑いを探る犯罪捜査令状にも名前が登場した。

 デンバー空港の従業員が最近起こした連邦訴訟では、ワシントン氏の指導の下、「脅迫」と「耐え難い」労働条件にさらされたと主張している。

 この訴訟では、ヒスパニック系の従業員が、上司による給与差別や人種差別的な発言について訴えたところ、解雇の脅しを受けたと主張している。

 ワシントン氏は不正行為を否定し、指摘されている疑惑は虚偽であると述べている。

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