女子トイレは生物学的女性だけ-カンザス州で「女性の権利法」が成立

(2023年5月2日)

2023年4月19日水曜日、ノースカロライナ州ローリーで、スポーツにおけるトランスジェンダーの取り込みについて記者会見する元カレッジスイマーのライリー・ゲインズ。ノースカロライナ州下院は水曜日、トランスジェンダーの少女が中学、高校、大学で女性スポーツチームに入ることを禁止する法案を可決した。(AP Photo/Hannah Schoenbaum)

By Valerie Richardson – The Washington Times – Thursday, April 27, 2023

 米カンザス州議会は、同州知事が拒否権を発動していた「女性の権利法案」を可決、成立させた。同法は、「女性」の定義を生物学的女性と定めるもので、これによって、公共のトイレ、更衣室、寮、DV(家庭内暴力)シェルターなど男女別施設の使用が、生物学的性別に基づいて決められることになる。

 女性の権利法は、人の性を「男性、女性とも、生まれた時の(生殖器に基づく)生物学的性別」として定義している。同州下院は4月27日に84対40、上院は26日に28対12の圧倒的多数で、知事の拒否権を覆した。

 州下院指導部はこれを受けて声明を出し、「下院共和党は、男女別の空間での女性のプライバシー、安全、尊厳への権利を守る」と主張、「互いに入れ替えることは受け入れられない」としている。

 女性の権利法は、保守派と左派系女性団体の支持を受け、昨年、「女性の権利法案」として提案されていた。

 競泳の全米代表で、中道右派の「独立した女性のフォーラム」広報担当のライリー・ゲインズ氏は「カンザス女性の大勝利」と主張、「『女性』と明記された空間に、生物学的男性がいないことを明確にした」と述べた。

 ゲインズ氏は、2022年の全米大学体育協会(NCAA)の競泳選手権でトランスジェンダーのリア・トマス氏と競ったことがある。トマス氏は、男性として生まれながら、NCAAディビジョン1の女性部門で優勝した初の選手となった。

「本来の高等教育取り戻す」南部6州で反「ウォーク」大学認証機関

(2025年07月03日)

胚ランク付けサービス 子供の商品化と批判

(2025年06月24日)

生徒の成績に「公平性」導入、保護者・教師は悪影響懸念

(2025年06月21日)

最高裁、未成年者の性転換治療を禁止する州法を支持

(2025年06月19日)

宗教の社会への影響が上昇-ギャラップ世論調査

(2025年06月17日)

後退するジェンダー政治 女子スポーツから男性排除を

(2025年06月14日)

離婚で子供の貧困、10代での妊娠、服役は増える-調査

(2025年06月11日)

FBI前長官、カトリック捜査巡り虚偽

(2025年06月10日)

トランプ氏、トランス選手優勝に制裁警告

(2025年06月06日)

イスラエル批判の総代、卒業式出席が禁止に-MIT

(2025年06月03日)
→その他のニュース