政府の助成金 新たに確認 コロナ発生源疑いの武漢研究所に

(2023年6月5日)

今週、世界保健機関(WHO)のチームが訪問した武漢ウイルス研究所の入り口には、警備員が配置されていた。(AP通信)

By Stephen Dinan – The Washington Times – Wednesday, May 31, 2023

 新型コロナウイルスの発生源の可能性が指摘されている中国の武漢ウイルス研究所(WIV)が、過去10年間に米政府から四つの助成金を受け取っていたことが最新の調査から明らかになった。

 共和党のアーンスト上院議員と非営利団体「オープン・ザ・ブックス」が5月31日に発表した調査報告によると、そのうち少なくとも2件は、国の資金の流れを公開している政府のオンラインデータベース「USAスペンディング」に報告されていない。

 WIVは、米国を拠点とする非営利団体「エコヘルス・アライアンス」を通じて、国立衛生研究所(NIH)から約60万ドルを受け取っている。この資金は、コウモリのコロナウイルスに関する危険な「機能獲得」研究に使われ、USAスペンディングで報告されていたものの、2021年まであまり知られることはなかった。

 しかし、アーンスト氏とオープン・ザ・ブックスは、WIVに資金を提供した他の三つの米国の助成金を確認した。それらは以下の通り。

◆   ◆


 ▽NIHからカリフォルニア大学アーバイン校を通じて送られた、遺伝子組み換えマウスを研究するための助成金21万6000ドル。

 ▽米国際開発局(USAID)からエコヘルス・アライアンスとの「サブ契約」として、ウイルス研究のために提供された110万ドル。この資金はUSAスペンディングでは報告されていない。

 ▽NIHから米コールド・スプリング・ハーバー研究所を経由して送られた、マウスの電気ショック実験を行うための助成金。金額は分かっていない。アーンスト氏とオープン・ザ・ブックスによると、この資金はUSAスペンディングに報告されていない。

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 調査報告によると、WIVへの資金は、米政府が敵対する中国とロシアの研究所や組織に5年間で提供した少なくとも13億ドルの一部。連邦政府の研究費が最終的にどこに行き着くかを追跡するのがいかに難しいかを考えると、実際にはさらに多いとみられている。

 アーンスト氏は「無意味なプロジェクトのために中国の研究機関に送られた数百万㌦について、ワシントンの誰も実際に説明できないことは重大な問題だ」と指摘した。

 新型コロナの発生源を巡っては、WIVからの流出、動物から人への感染の可能性が指摘されているものの、中国側からの協力が得られないこともあり、いまだ確定していない。

 中国の疾病予防管理センターの元責任者が5月下旬、英BBCニュースで、研究所流出の可能性を排除すべきでないと指摘し、波紋を呼んだばかりだ。

 アーンスト氏は、エコヘルスはWIVへの資金提供に関して監視と報告を「意図的に」怠っていたと述べた。NIHは今年に入って、WIVを米国の税金を使った動物研究を行うことを承認した団体のリストから外した。

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