軍に敬意払わない若者 海兵隊員に暴行
By Editorial Board – The Washington Times – Wednesday, May 31, 2023
メモリアルデー(戦没者追悼の日)の週末、南カリフォルニアのビーチで、30人から40人の若者が、非番の海兵隊員3人に暴行を加え、その様子が動画に収められた。3人がサンクレメンテのピアボウル付近で花火をするのをやめるよう若者たちに求めたことで事件は起きた。
海兵隊の一人、ハンター・アントニーノさんは、ロサンゼルスのテレビ局KCALに「彼らは花火を打ち上げていて、乱暴で、不愉快で、他の人々に迷惑をかけていたので、近づいて、やめるように言った。私たちは海兵隊員だ、出ていってくれと言ったが、応じてくれず、花火を続けていた」と述べた。
私たちは、軍服を着ていなくても、軍を尊敬するように教えられてきた。法と秩序を代表し、時には命を賭して国民を守ってきたからだ。
この若者らは違っていた。
緊張が高まる中、10代の若者の1人が「出ていきやがれ」と叫ぶと、別の若者が海兵隊の1人を攻撃し、背後から殴り掛かった。海兵隊員が身を守るために殴り返すと、若者らに囲まれ、殴られ、若者は地面に倒れた後も殴り続けた。
その後、全面的な乱闘となり、若者らが3人の海兵隊員に襲い掛かった。蹴ったり殴ったりし続ける中、2人が胎児のような体勢で身を守ろうとする姿が動画に収められていた。男女2人が介入し、やめるよう要求し、攻撃は終わった。
幸い、警察は映像から加害者を特定し、これまでに9人の逮捕者が出ている。オレンジ郡保安官事務所によると、5月30日までに、男性4人と女性1人の計5人の10代の若者が、凶器による暴行の重罪の容疑で逮捕され、その後、少年院に収容されたという。
警官らが職務を遂行する一方で、現在の米国でこのような襲撃事件が発生したことは驚くに値しない。左翼が生活のあらゆる面で軍を卑下し続けているからだ。学校は、独立戦争で国の独立のために戦ったジョージ・ワシントン大元帥のような先人を中傷する。南北戦争で奴隷制を廃止するために戦ったユリシーズ・グラント元帥のような英雄をおとしめる。軍の英雄の銅像は、歴史に名を残すために血で払った代償を顧みず、撤去される。
軍そのものさえも聖域ではない。バイデン大統領の指導の下、兵士は即応能力を付けるよりも、「ウォーク(差別などに敏感)」であることの訓練に耐え、士気は失われている。バイデン氏が大統領になってから、軍の新兵採用は過去最低を記録している。昨年、軍隊は募集目標の達成に苦慮し、徴兵制のない軍隊を持続できるかどうかを疑問視する声も出たほどだ。
サンクレメンテの襲撃事件は、拡大する問題の一例であり、「ウォーク」の刷り込みが終わり、若者が軍人に感謝するようになるまで、さらに悪化する可能性がある。
一方、このような暴力的な攻撃を行った人々は、収監し、自身の行動の重大さを考えるのに十分な時間を持つべきだ。刑務所で十分な時間を過ごすことで、私たちの軍人が守る社会の礼節と、その犠牲によってもたらされる自由を理解するようになるのではないだろうか。