バイデン政権の「イラン核合意」

(2023年6月28日)

バイデン大統領に対するイランの態度に関するイラスト(Alexander Hunter/The Washington Timesによる)

By Editorial Board – The Washington Times – Friday, June 23, 2023

 外交官の仕事は、交渉し、歩み寄ることであり、論争することもある。正式な対面外交が失敗した場合、別の手段で交渉し、歩み寄り、論争する。

 いわゆるイラン核合意を復活させようという取り組みは実を結ばなかったが、バイデン大統領の交渉チームは、非公式かつ間接的にイランとの交渉を続けているようだ。

 しかし、イランの不誠実な外交の歴史を考えれば、文書化されない非公式の了解など、何も書かれていない紙ほどの価値もない。

 タイムズ・オブ・イスラエル紙とニューヨーク・タイムズ紙の報道によれば、米国とイランの交渉は、オマーンの仲介を受け、間もなく終了する。

 この「文書化されない合意」中の条項で、イランは核分裂性物質の濃縮レベルを、核爆弾製造の水準以下の60%に制限することになっている。

 イランはまた、国際原子力機関(IAEA)の査察官による核施設への立ち入りを拡大し、シリアとイラクでの代理テロ攻撃への支援を制限し、ウクライナで使用される無人機のロシアへの輸出を停止し、3人の米国人の人質を解放する。

 米側は、イランの核合意違反に対する国連の制裁案を棚上げし、新たな経済制裁を控え、数十億ドルのイラン資金の凍結を解除すると報じられている。

 新たな合意が、神経をすり減らす緊張を緩和するのであれば、それでいいのだが、イランが、握手したり、グータッチしたり、署名したりして合意を結んでも、守らないことはよく知られている。

 イランと、米国、英国、ロシア、フランス、中国、ドイツ、欧州連合(EU)で構成されるいわゆるP5+1が承認した2015年のイラン核合意「包括的共同行動計画(JCPOA)」は、経済制裁の緩和と引き換えに、イランの核開発計画の大半を10年間停止することを求めていた。

 イスラエルがイランの核兵器研究に関する膨大な極秘文書を発見したという衝撃的な出来事により、トランプ大統領(当時)は2018年、米国によるイランとの取り決めの順守を打ち切った。

 今回の交渉でイランが信頼できると信じる理由はほとんどない。経済制裁に反して原油を輸出するイランの能力を考えれば、なおさらだ。

 インドや中国など、欧米の金融システムの外で取引を行う手段を持つ国々に原油を売ることで、イランは2022年に記録的な原油収入を得た。

 ハメネイ師の挑発にも、イスラエルによるイランの核兵器開発計画の暴露にもかかわらず、バイデン氏の交渉担当者らは、恥ずかしいほどの馬鹿正直さで交渉を突き進めている。

 正式な核合意がイランとの平和促進に失敗した今、文書化されない非公式の合意も同様に失敗する運命にある。

韓国統一教会の指導者である韓鶴子総裁が、2025年9月17日(水)、韓国ソウルの特別検察庁に到着した。(AP通信/イ・ジンマン撮影)

「韓国の民主主義にそぐわない」宗教指導者への実刑判決に強い非難

(2026年09月04日)
韓国統一教会の指導者である韓鶴子総裁が、2025年9月17日(水)、韓国ソウルの特別検察庁に到着した。(AP通信/イ・ジンマン撮影)

旧統一教会トップに懲役2年 宗教右派へ圧力強める韓国左派政権

(2026年09月02日)
中国と新型コロナウイルス感染症のパンデミック イラスト:リナス・ガーシス/ワシントン・タイムズ

中国共産党は新型コロナの責任果たせ 米ハドソン研究所中国センター所長 マイルズ・ユー

(2026年08月31日)
米海軍作戦部長のダリル・コードル提督は、2025年11月17日、東京訪問中に選ばれた記者団と会見した。(AP通信/マリ・ヤマグチ撮影)

海軍作戦部長、中東への戦力移動は中国抑止に影響

(2026年08月30日)
8月18日に撮影されたこのヴァントール衛星画像は、ヤゴン礁を捉えたもので、アナリストらは、約9マイル離れたアンテロープ礁における人民解放軍の軍事作戦を支援する可能性のある、中国の早期警戒レーダーの開発を示していると指摘している。(画像提供:衛星画像 ©2026 Vantor)

中国、西沙諸島に新たな軍事基地 米が強く非難

(2026年08月28日)
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(右)は、2026年8月13日(木)、千島列島最大の島である択禄島のクリリスクにある、ロシア英雄エドゥアルド・ノルポロフ記念中学校を訪問した。(ガヴリール・グリゴロフ、スプートニク、クレムリン・プール写真、AP通信経由)

ロシア、北方領土近くでミサイル試射 日本の対中防衛重視に影響も

(2026年08月24日)
新天地教会の指導者であるイ・マンヒ氏が、2026年6月24日(水)、韓国ソウルのソウル中央地方裁判所に到着した。(イ・ヨンファン/ニューシス提供、AP通信経由)

韓国の信教の自由攻撃に警鐘 韓日中活動家による反宗教「不浄な同盟」指摘も

(2026年08月23日)
2019年10月2日に低速シャッタースピードで撮影され、米空軍が提供したこの画像は、カリフォルニア州ヴァンデンバーグ空軍基地で行われた非武装のミニットマン3大陸間弾道ミサイルの発射実験の様子を示している。スウェーデンのシンクタンクは2024年6月17日(月)、世界の核保有国9カ国は核兵器の近代化を続け、2023年には核抑止力への依存度をさらに高めるだろうと述べた。(JTアームストロング軍曹/米空軍提供、AP通信経由)

国防総省、中露の脅威受け核指針を見直し 抑止力を強化へ

(2026年08月22日)
2026年1月30日(金)、東京南部の海上自衛隊横須賀地区本部で、小泉進次郎防衛大臣が韓国の安徽博防衛大臣と会談後、報道陣の取材に応じた。(AP通信/ユージン・ホシコ撮影、資料写真)

太平洋諸国が連携強化 小泉防衛相が豪訪問、米は警戒

(2026年08月19日)
2025年2月18日、スカボロー礁上空で、中国軍のヘリコプターがフィリピン水産局(BFAR)の航空機に接近飛行している。(AP通信/ジョエル・カルピタン撮影)

中国、南シナ海で支配強化 米国務省が「安定損なう」と異例の非難

(2026年08月16日)
→その他のニュース