中国 米から窃取の技術で軍備増強-米議会諮問委

(2023年11月12日)

2019年10月8日、北京の店の外にある防犯カメラの近くに掲げられた中国国旗。中国は長い間、反米プロパガンダの多量な発信源として米国に見られてきたが、米国の選挙を妨害しライバルを誹謗中傷するためにサイバー攻撃や秘密工作を行ってきたロシアに比べると、その影響力活動はそれほど積極的ではなかった。しかし、ワシントンの多くの人々は、中国がますますロシアに関連した戦術を採用しつつあると考えており、米国が十分な対応策を講じていないのではないかという懸念が高まっている。(AP Photo/Mark Schiefelbein)

By Bill Gertz – The Washington Times – Wednesday, November 8, 2023

 米議会の超党派諮問機関「米中経済安全保障調査委員会」が間もなく発表する年次報告は、中国が進める先進兵器の開発が米国から盗み出した技術を基に進められている実態に言及していることが明らかになった。

 それによると、米軍のイージス艦弾道ミサイル防衛システム、戦闘機F35、沿海域戦闘艦(LCS)、電磁レールガンなどの技術が盗まれ、中国の兵器に組み込まれている。

 戦闘機F22の技術は中国の戦闘機、殲20にも取り入れられており、殲31も盗み出したF35の技術を基に設計されたとみられている。中国の無人機「彩虹」の外観は、米国の無人機MQ9リーパーにそっくりだ。

 中国の新型輸送機「運20」は米国の輸送機C17をベースとして造られたと報告は指摘している。運20は、兵員や装備を運ぶための主要な戦力投射プラットフォームと見なされており、将来の台湾攻撃計画で使用される可能性がある。

 中国は、2016年に米軍需企業への大規模なハッキング作戦を行い、ボーイング社からC17の重要な技術を盗み出した。中国人実業家ス・ビンがこの作戦を率いたことが分かっている。この事件の裁判資料には、13年8月に中国軍の上官に送られた電子メールが記載されており、極秘作戦によって09年12月~10年1月にかけてボーイングのシステムをハッキングし、C17に関する8万5000本ものファイルを入手したことが明らかになった。

 メールにはさらに、ボーイングのハッキングが中国の兵器開発者にとって非常に有益であったことが記されている。米国がC17の研究開発に要した費用は34億㌦。一方、中国がハッキングに要した費用は全体で270万元(39万3201・98㌦)だったという。

 メールは「私たちは1年間で、安全かつ円滑に委託された任務を達成した」と指摘、ハッカーは10年1月にボーイング社内のネットワークに侵入したことを明らかにしている。「骨の折れる仕事であり、ゆっくりと手探りを続け、ついに秘密のネットワークに保管されていたC17戦略輸送機関連の資料を発見した」

 報告では、中国による台湾に対する世界的な圧力に関する詳細も明らかにされる見込みだ。報告によれば、中国は24年1月の総統選をターゲットに、台湾の社会的分裂をあおり、住民の士気を低下させるために、大規模な情報操作と「統一戦線」作戦を展開しているという。

トランプ大統領(中央右)が中国の習近平国家主席と握手を交わす。メラニア・トランプ夫人(右)と彭麗媛夫人(左)が見守る中、2026年9月25日(金)、ワシントンD.C.の国立公文書館に到着した。(AP通信/ジュリア・デマリー・ニキンソン撮影)

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