大口献金者がヘイリー氏支持を表明-米大統領選
By Alex Miller – The Washington Times – Saturday, December 9, 2023
ホームセンター大手、ホーム・デポの共同創設者ケン・ランゴーン氏は、共和党の大統領候補指名争いに名乗りを上げているニッキー・ヘイリー前サウスカロライナ州知事を支持することを表明、トランプ前大統領の時代は「過ぎ去った」と述べた。
ランゴーン氏は8日、FOXニュースで「彼女は今、私たちに必要な人材だと思う。やり方が賢明だし、資質も備えている。さらに重要なのは、米国民がこのようなリーダーを必要としているということだ」と述べた。
「ここ6、7、8年の状況を考えると…いいところが何もない」
共和党の巨額献金者とされるランゴーン氏からの支持表明に先立ち、もう一人の大物支援者が現れていた。
富豪のチャールズ・コーク氏だ。同氏のスーパー政治活動委員会「アメリカンズ・フォー・プロスペリティ(AFP)」は先月、ヘイリー氏支持を表明し、陣営に400万㌦を寄付した。
AFPは「ニッキー・ヘイリー氏には、米国を団結させ、アメリカン・ドリームを復活させる希望的なビジョンがある。ジョー・バイデン氏は災厄であり、間違った政策のせいで国民は傷ついている。ドナルド・トランプ、ジョー・バイデン両氏は、チャンスはあったが、壊れた米国を修復することはできなかった」と表明した。
ヘイリー陣営は、民主党の献金者で億万長者のリード・ホフマン氏からも支援を受け、25万㌦の献金があったばかりだ。
ランゴーン氏はかつてトランプ氏を支持していたが、2021年1月6日に連邦議会議事堂で行われた抗議行動の後、トランプ氏との関係は悪化した。ランゴーン氏は、トランプ氏の時代は「終わってしまった」と述べ、大統領在職の最後の数カ月を問題視した。
「トランプ氏が大統領としての最後の3カ月間にこの国にしたことは恥ずべきことだ。残念なことだ。そして、率直に言うと、あれのせいで再選のチャンスはつぶれたと思っている。1月6日に起きたことを考えると、『もうやめろ』と言うしかなかった。何を思っていたのかはよく分かった。もうやめよう」
ランゴーン氏は、フロリダ州のロン・デサンティス知事も悪くないと思っているが、ヘイリー氏を支持することにした。デサンティス氏の支持率が「動いていない」からだ。
選挙分析サイト「ファイブサーティーエイト」の共和党大統領候補者データによると、デサンティス氏への支持はこの数カ月間、下がり続けている。一方のヘイリー氏の世論調査の数字は改善し続けている。2人は、圧倒的な差で1位を維持しているトランプ氏に次いでほぼ2位タイにつけている。
ランゴーン氏は「よくない兆候だ」と指摘、「一方のニッキー・ヘイリー氏はかなり調子を上げている。私にとって最優先はジョー・バイデン氏に勝つということだ。ジョー・バイデン氏が候補者になるのであれば、倒さなければならない。これ以上のごたごたには耐えられない」と述べた。