中国の「人の心を読む」技術開発に警鐘

(2024年3月11日)

2023年2月28日、ワシントンのキャピトル・ヒルで開かれた中国対策専門の下院特別委員会の公聴会で発言するランキング・メンバーのラジャ・クリシュナモオルティ議員(イリノイ州選出)。中国に焦点を当てた下院の特別委員会は、米国が中国製商品を扱う方法を変更するよう求めており、たとえそれが2つの経済大国間の緊張を高めるリスクがあったとしても、より高い関税を課す可能性がある。(AP Photo/Alex Brandon)

By Ryan Lovelace – The Washington Times – Thursday, March 7, 2024

 民主党下院議員が7日、中国が人の心を読み取る技術を開発しようとしていると警告した。

 ラジャ・クリシュナムルティ下院議員は、中国に関する下院特別委員会で、中国で人体実験が行われていると主張。米国民はこれを深刻に受け止めるべきだと訴えた。同氏によれば、中国の科学者は、生物学的に強化された兵士を作り出すためにさまざまな研究を行っており、人の心を操る実験まで行っているという。

 クリシュナムルティ氏は公聴会で、「一部報道では、(中国共産党=CCP)幹部が党に忠誠心を持っているかどうかを確かめるための心を読むソフトウエアの開発も実施しているという。CCPは単に自国の兵士で実験したり、党員の心を読んだりするだけでは満足せず、米国人の大量の遺伝子データを収集している」と述べた。

 クリシュナムルティ氏は、中国の科学者が2年前、心を読み取る人工知能(AI)の開発で進展があったと主張していたことを明らかにした。これによって、脳の活動や表情を測定し、党への忠誠心の強さを判断することができるという。同氏は、この新しい技術によって、中国当局による監視能力はさらに強まる可能性があると述べた。

 中国の人の心を操る技術の開発計画について懸念している米当局者は、クリシュナムルティ氏だけではない。

 海軍のマーク・ウェス中佐は昨年、中国による「脳・機械インターフェース(BMI)」の実験に懸念を表明し、中国はこの技術の可逆性や人々の幸福に及ぼす影響への懸念は、米国の研究者よりもはるかに弱いと警告してきた。

 ウェス氏は米海軍研究所への寄稿で、この新技術がいつの日か脳の完全なマッピングを可能にし、記憶と結びついたニューロンを特定できるようになるかもしれないという危険性をはらんでいるとして、米国に注意を呼びかけた。

 「人のBMIをハッキングして、心から情報を引き出すことができるのか。BMIに接続するだけで、誰かを尋問することができるようになるのだろうか」

 国防総省は昨年、ウェス氏へのワシントン・タイムズの取材を拒否した。

 世界中の研究者がこのような疑問に対する答えを探している。中国などが何を開発したのかについてはさまざまな見方がなされている。

 AIモデルによる「意図認識」技術は、中国など多くの国の関心を集めている。2019年、中国の天津大学と中国電子公司は、電気信号を通じて被験者の精神的意図を解読できる装置「ブレイン・トーカー」を開発したと発表した。

 民間の研究グループである「CCP生物脅威イニシアチブ」は昨年12月、睡眠を誘発する生物兵器や、人の意思決定に影響を与えることができる強力な技術に脳をリンクさせる装置など、脳コンピューター・インターフェイス、AI、生物兵器を戦略に取り入れるという点で中国軍は最も進んでいるとする研究結果を発表した。

米空軍、シンクタンクを閉鎖 中国の脅威分析へ影響懸念

(2026年09月26日)
2025年2月18日、韓国の坡州市(北朝鮮との国境付近)で、韓国軍兵士が有刺鉄線沿いをパトロールしている。(AP通信/アン・ヨンジュン撮影)

米国から中東への軍派遣圧力、高まる北の脅威 板挟みの韓国

(2026年09月24日)
FBI長官のカシュ・パテル氏

FBI、中国によるスパイ活動の急増を明らかに

(2026年09月23日)
この写真は北朝鮮政府が提供したもので、1994年6月17日、北朝鮮の南浦市で西海防壁を視察するジミー・カーター元米大統領(左)と当時の金日成主席が写っている。(朝鮮中央通信/朝鮮通信社提供、AP通信経由、資料写真)

北朝鮮、個人崇拝のルーツはキリスト教 敬虔な家庭で育った金日成氏 カナダ人ジャーナリストが新著

(2026年09月22日)
2026年8月28日(金)、ワシントンD.C.のワシントン記念塔から見た米国議会議事堂。(AP通信/J・スコット・アップルホワイト撮影)

キルスイッチ、監視、開発停止 議会でAI規制案続々 合意に至らず

(2026年09月21日)
NASAが提供したこの画像は、2026年4月6日(月)、アルテミス2号の乗組員が月フライバイ中に、地球が月の沈む前に月の隣にある地球を撮影したものです。(NASA提供、AP通信経由)

米軍、月周辺での戦闘に備え 統参議長「宇宙優勢」維持を強調

(2026年09月18日)
2019年11月29日、ドイツのエッセンで開催されたチューニングとモータースポーツのエッセン・モーターショーで、自動車部品で作られた金属製の頭部が人工知能(AI)を象徴している。国防情報局は、開発中の強力な新技術が戦争や平和につながる決定において人間の判断を迂回することを阻止するために設計された、新たな人工知能戦略の最終調整を行っている。(AP通信/マーティン・マイスナー撮影)

「2020年代末までにAIが人類を滅ぼす可能性」 AI研究者ら警告

(2026年09月17日)
JD・ヴァンス副大統領は、2026年9月14日(月)、メリーランド州アンドリュース統合基地で、エアフォースツーに搭乗する前に記者団に語った。(AP通信/マーク・シーフェルベイン撮影、プール提供)

IT大手のAI規制要請は「トロイの木馬」 バンス副大統領が警告

(2026年09月16日)
2026年9月8日火曜日、モスクワのクレムリンで行われた会談で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がトヴェリ州のヴィタリー・コロリョフ知事代行の話を聞いている。(ミハイル・メッツェル、スプートニク、AP通信経由クレムリン・プール写真)

ロシア、硬軟交え日本に揺さぶり 中朝と関係強化、国内ナショナリズムを鼓舞

(2026年09月15日)
北朝鮮政府が提供したこの写真には、2026年9月6日(日)、北朝鮮の元山港で行われた駆逐艦「康建」の就役式に出席する金正恩総書記とその娘が写っている。北朝鮮政府が配布したこの写真に写っているイベントを取材するために、独立系ジャーナリストは立ち入りを許可されなかった。この画像の内容は提供されたものであり、独自に検証することはできない。情報源から提供された画像には、朝鮮語の透かし「KCNA」と記されている。これは朝鮮中央通信社の略称である。(朝鮮中央通信社/AP通信経由)

北の「金王朝」、危機乗り越え盤石の体制に 正恩氏後継は未定―専門家

(2026年09月14日)
→その他のニュース