市民権申請書類の性別に「その他」を追加

(2024年4月5日)

2018年8月17日、マイアミの米移民局マイアミ支局で行われた帰化セレモニーの開始前に到着する人々。(AP Photo/Wilfredo Lee, File)。

By Stephen Dinan – The Washington Times – Monday, April 1, 2024

 政府は1日、移民が性別としてXを選択できる市民権申請書を導入した。これによって、男性、女性以外の新たな選択が可能になる。

 バイデン政権はこの変更を、自分が男女のどちらにも当てはまらないと感じている移民のための包括性への一歩と考えている。

 一部の元高官を含む評論家らは、このウォーク(差別などに敏感な)な措置によって犯罪者を見逃す危険性が高まると懸念を示している。

 合法移民の申請を審査する国土安全保障省の移民局(USCIS)は、合法的な移民の新たな手数料も公表する。USCISに支払われる手数料の負担の割合を就労関連の申請にシフトさせる一方で、他のほとんどの書類の申請については手数料を抑えている。

 また、紙ではなくオンラインで申請書を提出することを推奨し、オンライン申請は手数料を大幅に引き下げる。

 新しい市民権申請書は、正式には帰化申請書N-400と呼ばれ、性別の欄に男性、女性、「その他」のチェックボックスが設けられている。この「その他」にチェックを入れた人は、書類上、性別は「X」ということになる。

 USCISは、「第3の性別を追加することで、身元確認書類と経歴が正確であることを確認しやすくなり、外部の利害関係者と個人が移民給付金の申請をしやすくなる。また、第3の性別という選択肢を採用している連邦、州機関との整合性も取れる。例えば国務省は、パスポートサービスを拡大し、申請書に性別Xを入れている」としている。

 USCISは、他の申請書にもいずれこの第3の性別が追加されると述べている。

 USCISで国家安全保障部門のチーフを務め、現在は移民改革法研究所の調査責任者のマット・オブライエン氏は、「これは災厄であり、いずれ起きると思っていた。ローマ字以外の文字を使う国から来た人を審査するのは、現状でもかなり難しい。この『更新』によって、悪意を持つ人々が、性別をはっきりさせないことで審査プロセスをさらに複雑なものにすることができるようになる」と懸念を表明した。

 オブライエン氏は、これはテロの危険性があり、記録管理が不十分な場所からの移民では特に問題であり、職員は男性か女性か分からないまま出生証明書を探し出すことに時間を浪費しなければならなくなると述べた。

 USCISはワシントン・タイムズの取材に対し、どんな問題にも対処できると主張した。

 「これは、USCISの審査の方針や手順を変更するものではない。USCISは引き続き移民システムの完全性のために尽力し、生体認証情報の提出や詐欺防止手続きなど、身元確認のための重要な作業を継続する」

 ニュースリリースの中でUSCISは、新しい性別の選択が可能になる前に申請書を提出した人は、性別変更の要請を提出することができるとしている。

 すでに帰化しており、書類に新しい身元を反映させたい人は、申請書の更新を待たなければならない。現在、変更への作業を進めており、これは性自認の選択肢拡大の推進の一環だという。

 この変更は昨年、関係書類に記載されているものと一致しない「性別表示」を記載した書類を提出できるようにする新しい規則から始まった。

 USCISは当時、この変更は、性自認変更を証明するための手続きが非常に難しいという一般市民からの苦情に対応するために実施されると述べていた。

 USCISの局長代理を務め、後にトランプ政権で国土安全保障省の次官代理を務めたケン・クチネリ氏は、帰化申請書の変更は政府の審査方法に支障をきたす可能性があると述べた。

 「これはかなり急進的で、ウォークで、政治的で、善良ぶった措置だ。これによって、個人への取り締まりは困難になる」

 オブライエン氏は、この変更もUSCISの優先順位が歪んでいることの表れだと述べた。

 「審査は常に二の次にされ、『今どきのやり方』で申請を完了することが優先されているようにみえる。スケジュールをどうするかの判断基準は、DHSが、申請者が米国民にとって害がないかどうかを判断するのにどれくらい時間がかかるかであるべきだ」

 LGBTQ移民に焦点を当てた団体などいくつかの移民権利団体に、この記事のためのコメントを求めたが、反応はなかった。

 バイデン政権は、数年前から取り組んでいた移民手数料制度の見直しを進めており、そこに性自認を巡る変更を加えた。

 新手数料は、外国人労働者を呼び込もうとする企業にとって特に厳しい。H-1B熟練労働者の登録料は10㌦から215㌦に引き上げられる。H-1Bビザの申請には、従来の70%増の780㌦が必要となる。

 高度熟練労働者「O」を申請する企業の費用は121%増の1015㌦となる。

 また、書類への記入や提出を紙ではなくオンラインで行うことを推奨している。紙での提出を希望する人には割増料金を課す。

 帰化と生体認証情報の処理にかかる手数料は725㌦だったが、新規則では、紙で申請する場合は760㌦、デジタルの場合は710㌦に減額される。

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