生徒の性自認を親に知らせず 保守系16州が最高裁に審理要請
By Alex Swoyer – The Washington Times – Monday, July 8, 2024
共和党主導の州で、在学中の子供の性的指向(名前や代名詞の変更も含む)を保護者に伝えることを禁じる学校の方針をめぐる論争を最高裁が審理するよう求める動きが出ている。
バージニア州のジェイソン・ミヤレス司法長官は、共和党が主導する他の15州を代表し、ウィスコンシン州オークレアにあるオークレア地域学区対「子供を守る親」の裁判を取り上げるよう最高裁に要請した。
第7巡回控訴裁判所は、ウィスコンシン州の学校の方針をめぐる両親の訴えを棄却した。どの親も、この方針によって直接、損害を受けたことを示すことができなかったことがその理由だ。
しかしこれらの州当局は、学校が親の権利を侵害することは損害に当たるとして、この訴えを取り上げるよう最高裁に訴えた。
州当局が作成した準備書面は、「親は、『子供の世話、監督、管理に関する決定を下す』権利に深く、継続的にかかわっている。学校関係者がその権利を侵害すれば、親は損害を受ける」としている。
バージニア州と連携している他の州は、ウェストバージニア、サウスダコタ、ユタ、テキサス、オクラホマ、ノースダコタ、サウスカロライナ、モンタナ、ネブラスカ、ルイジアナ、ミズーリ、ジョージア、アイダホ、アラスカ、フロリダの各州。
各州の準備書面は「学区が未成年の生徒に対し、親に秘密を持ち、学校との二重生活を隠すことに問題はないと伝え、そればかりか助長するようなことを告げれば、親子関係は直接的に害される。子供を育てる責任と権利は、学校当局ではなく、親にある」としている。
この裁判は、2021年にオークレア地区学区が、保護者の同意なしに生徒の性自認を変更することを認める方針を実行したことを受けて、提訴されたもので、法廷文書には、「(この方針を実行することは)生徒が、名前、代名詞、どちらのロッカールームとトイレを使えるかを、親に知らせることなく変更できることを意味する」としている。
ミヤレス氏は、生徒の幸福のためには、学校が親と対立するのではなく、親と協力することが不可欠だと述べた。
「親には、子供の人生に影響を与える重大な決定に関与する権利がある。この訴訟は連邦最高裁に、この問題について明確な判断下す機会を提供するものであり、政府関係者が自分たちの方が親よりよく分かっていると思っただけで親の基本的権利を覆すことはできないということを再確認する機会を提供するものだ」
10月に始まる次の会期に口頭弁論が実施されるには、4人の判事がこの裁判の審理に賛成する必要がある。
学区の広報担当者にコメントを求めたが、すぐに返答は得られなかった。