トランス女子ボクサーに敗れ、抗議の「XX」サインーパリ五輪

(2024年8月10日)

性差を争うボクサー林郁●(女偏に亭)(台湾)は水曜日、オリンピック女子フェザー級で金メダルラウンドに進出したが、林の対戦相手は最後のジャブを放った。

By Valerie Richardson – The Washington Times – Wednesday, August 7, 2024

 性別を巡って議論を呼んでいる台湾ボクサー、林郁●(女偏に亭)は7日、オリンピック女子フェザー級で決勝に進出したが、準決勝の対戦相手は最後のジャブを放った。

 トルコのエスラ・ユルドゥズカフラマンは、林に敗れた後、人差し指を2回交差させ「XX」の文字を作った。林は、昨年の国際ボクシング協会(IBA)の世界選手権で、検査の結果、女子競技に不適格であることが判明し、失格となった2人の五輪出場ボクサーのうちの1人だ。

 スベトラーナ・スタネバ(ブルガリア)も、57キロ級女子準々決勝で林に敗れた後、リング上で指で「XX」の文字を作った。

 静かだが、公に訴える抗議の印だ。2023年に失格したにもかかわらず、林とアルジェリア人のイマネ・ヘリフを女子ボクシングに出場させるという国際オリンピック委員会(IOC)の決定に対して、女性スポーツ擁護者たちが反発を強めている。

 「フェア・プレー・フォー・ウーマン」はXに、「また1人の女性がオリンピックの夢を断たれた。新たな抗議だ。もうたくさんだ」と投稿した。

 林とヘリフは、パリのスタッド・ローラン・ギャロスで行われた準決勝を全員一致の判定で勝ち抜いた。決勝に進出し、金メダルをかけて戦う。

 IOCは両選手を支持し、2人は「パスポート上は女性」であり、オリンピック参加資格基準を満たしていると述べた。この基準には性別検査は含まれていない。

 5日のIBAの声明によると、「コーチからの多くの苦情」を受けて、2人は性別検査を受けることに同意した。林は検査結果に異議を唱えなかったが、ヘリフはスポーツ仲裁裁判所に訴えたが、棄却された。

 IBAは2023年5月に検査結果をIOCに送ったが、その1カ月後、IOCはガバナンス、財務、判定に関するIBAの五輪資格を剥奪した。そのため、IBAは、パリ五輪に関与することができない。

 検査が実施された直後、IBA理事会は規則を改正し、「競技は男子選手同士、女子選手同士でのみ実施される」ことを明確にした。

 IBAは声明で、「DSD(性分化疾患)の選手のボクシング競技への参加は、選手の健康と安全にとって危険であることが判明した」と指摘している。

 IOCは、両選手に「トランスジェンダーの問題はない」と主張しているが、「46、XY」というDSDではないかという憶測が出ている。つまり、生殖器がはっきりせず、内性精巣を持って生まれたが、男性として思春期を迎え、男性レベルのテストステロンを分泌しているということだ。

 2人は、このジェンダー騒動について公にはコメントしていないが、5日のスポーツニュース局SNTVとのインタビューでヘリフは、「アスリートへのいじめをやめる」よう求め、「人を破滅する」と訴えた。

 林(28)は10日にローラン・ギャロスで金メダルをかけて決勝に臨む。25歳のヘリフの女子66キロ級の試合は9日に予定されている。

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