トランプ氏を支持する民主党員
By Editorial Board – The Washington Times – Wednesday, August 28, 2024
民主党の大統領候補だった2人が、ドナルド・トランプ前大統領に忠誠を誓った。トゥルシー・ギャバード元下院議員は26日、共和党候補であるトランプ氏を熱烈に支持し、米軍に対する彼の真の配慮を強調した。
「トランプ前大統領は、最高司令官が私たち一人ひとりの命に対して負っている重大な重荷を理解している…彼は新たな戦争を始めなかっただけでなく、戦争を鎮静化し、防ぐための行動をとった」
ハワイ州兵としてイラクの医療部隊に勤務した経験を持つギャバード氏は、カマラ・ハリス副大統領は軍産複合体のいいなりで、国家をロシアとの戦争の瀬戸際に追いやったと考えている。
民主党全国委員会の副委員長も務めた4期目の下院議員であるギャバード氏は、2019年の民主党候補者討論会の舞台でハリス氏の無謀な外交政策への見解を暴露し、同氏を敵に回した。
4年前のギャバード氏の言葉は26日の発言と重なり、同氏が民主党を離党したのではないことを裏付けている。同氏が言ったように、党が同氏を捨てたのであり、それは極めて偏見に満ちたものだった。卑劣な行動として、運輸保安局はギャバード氏を極秘の「クワイエット・スカイ」監視リストに加え、潜在的なテロリストのように扱うことを確実にした。
「私たち米国人は、政治的報復と権力の乱用という自由に反する文化を拒否するために団結しなければならない」とギャバード氏は語った。
これは、民主党から無所属になったロバート・F・ケネディ・ジュニア氏の心境でもある。ケネディ氏は、トランプ氏の大統領移行チームでギャバード氏とともに働くことに同意している。ケネディ氏ほど民主党の序列で重きを占める人物はいない。それだけに、トランプ氏への支持表明は衝撃を与えた。
ケネディ氏は党内にとどまることに全力を尽くし、バイデン大統領に対して、あと4年間は職務を全うできないことを明らかにした上で、予備選に挑んだ。党は報復し、彼を討論の場から締め出し、誰も彼に投票する機会を与えないように訴訟を起こした。
同氏はタッカー・カールソン氏とのインタビューで「米国史上初めて、候補者を排除するために司法が使われた。私が子供の頃には、RFK(ロバート・F・ケネディ元司法長官)とJFK(ジョン・F・ケネディ元大統領)の民主党が選挙権を求めて戦っていた」と語った。
ケネディ氏は、民主党が強硬手段に出なければならないのは、ハリス候補があまりに弱く、対立候補を無力化することでしか勝てないからだと考えている。それは、起訴して刑務所に送るという極端な方法だ。
ケネディ氏とギャバード氏は伝統的なリベラル派で、共和党の集会ではウケないような政策に事欠かない。しかし、三つの重要な点で、体制に揺さぶりをかける必要性についてはトランプ氏と一致している。
政敵に対して政府権力を振りかざすことはやめなければならない。言論の自由を検閲するIT大手と政府の癒着は終わらせなければならない。共和党、民主党を問わず、ネオコンが推し進める終わりのない戦争は終わらせなければならない。
トランプ氏がホワイトハウスに戻ることだけが、ケネディ氏の言う「ライバルのチーム」の下でこの体制を改革することにつながる可能性がある。ライバルのチームは、かつての対立候補を政府に招聘したエイブラハム・リンカーンに倣ったものだ。
世論調査を見れば、トランプ氏が人種やさまざまな社会的背景を越えて支持を集めていることが分かる。民主党の終身議員の多くは、この国の状況、そして自分の財布の中身を理解し、党への忠誠を再考する必要があると考えるようになった。