出生率低下 人口構成に危機的変化の恐れ

(2026年1月24日)

家族と子供たちの重要性イラスト:グレッグ・グロッシュ/ワシントン・タイムズ

By Editorial Board – The Washington Times – Friday, January 16, 2026

 米議会予算局(CBO)の経済学者はこのほど、米国の人口が3億6400万人でピークを迎えるとの警告を含む報告書を発表した。これは、増え続ける労働人口によって高齢者給付を支える「ねずみ講的制度」である社会保障制度にとっては悪い知らせだ。

 CBOによれば、この制度は2056年まで持たない。その年を境に人口は緩やかな減少局面に入るという。高齢化した多数派を支えるだけの労働者が不足するのである。CBOの予測が正しければ、その転換は4年後に始まる。報告書は「出生率の低下により、2030年以降、年間死亡数が出生数を上回る」と結論付けている。

 この不足の責任は誤った政府政策にある。他人の金を使いたがる政治家たちは、税負担と規制を肥大化させた。その結果、多くの若い家庭は生き延びるために共働きを余儀なくされている。

 現世代の実質所得は、家賃や教育費の高騰に押されて親世代よりも低下している。その結果、平均世帯規模は縮小し、統計にもその傾向が表れている。

 1990年代には女性1人当たり2人だった合計特殊出生率は、2024年には1.6まで低下した。とりわけ大きな落ち込みは世界金融危機の時期に起きている。経済的繁栄と出生との相関は際立っている。

 そこには道徳的要因もある。教会通いが盛んな共和党支持州(レッドステート)では、驚くことに民主党支持州(ブルーステート)より出生率が高い。例えばテキサス州は平均を上回る1.8だ。一方、ピュー・リサーチ・センターの調査で最も宗教色が薄いとされたバーモント州は、1.4で最下位にある。

 こうした傾向を踏まえ、バージニア大学のブラッド・ウィルコックス教授は、政策立案者に対し、母親や父親を取り巻く環境の改善に注力するよう訴えた。家族第一の政策は、住宅価格の引き下げを重視すべきだという。

 同教授は「言い換えれば、州政府が進めるべき最も重要な家族政策とは、一般市民にとって家庭生活をより手の届くものにし、結婚して家庭を築くことの価値を次世代に示す政策である」と、シビタス研究所向けの論文に記している。

 リベラル派は、育児休暇などの制度費用を企業に負担させれば状況が改善すると考えているが、そうではない。また、ソマリア系移民の子供を別のソマリア系移民が世話するために、何千ドルもの公金を支払うことも解決にはならない。

 左派は、統計的な下降スパイラルを止めるには外国人の大量流入しかないと主張するグローバリストに追随している。この「妙案」は、「人口過剰防止」を名目に中絶やその他の人類抑制運動を推進してきた億万長者や財団から生まれたものだ。彼らは単に、自分たちのニヒリズム(虚無主義)の体裁を少し変えて見せているにすぎない。

 トランプ大統領は、そうした路線を取っていない。CBOは、今年、不法移民の流入が「マイナスに転じた」と指摘した。国外退去と帰国奨励策により、不法入国者数よりも出国者の方が36万人多くなっている。もしカマラ・ハリス氏が勝利していれば、民主党政権下で第三世界から260万人が追加流入するとの推計が維持されていただろう。

 米国は、単なる恣意的で境界のない地理的な場所ではない。米国が西洋を憎む外部勢力による植民地化を許せば、国家として存続できない。幸い、そうする必要はない。保守州は、経済の再活性化と精神的復興の組み合わせこそが最善の道であることを示してきた。

 国家として、われわれは左派の中絶やトランスジェンダーへの執着を退け、信仰、家族、そして国の重要性を再び受け入れなければならない。

2023年3月21日、ボストンにて、ChatGPTの出力画面が表示されたコンピュータ画面の前に置かれた携帯電話に、OpenAIのロゴが表示されている。(AP通信/マイケル・ドワイヤー撮影、資料写真)

米調査、国民の大半がAIを利用する一方で不信感も

(2026年08月20日)
2025年8月22日(金)、テキサス州オースティンの州議会議事堂で、トランスジェンダーのトイレ使用を禁止する法案に反対する抗議者たちが女性用トイレを占拠した。(AP通信/エリック・ゲイ撮影)

民主党、トランスジェンダー政策の復活へ新戦略

(2026年08月17日)
州選出の上院少数党院内総務チャック・シューマー議員(民主党)が、2026年7月21日火曜日、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂で行われた定例政策昼食会後、記者団に語った。(AP通信/アリソン・ロバート撮影)

シューマー氏、上院多数派院内総務の奪還へ左派の取り込みが不可欠

(2026年08月13日)
引退したバスケットボール選手のロイス・ホワイト氏

元NBA選手がトランス公表 女子リーグ参戦か

(2026年08月12日)
2026年2月26日木曜日、ニューヨーク州チャパクアにて、有罪判決を受けた性犯罪者ジェフリー・エプスタインに関する議会調査の一環として米下院議員の前で証言した後、ヒラリー・クリントン元国務長官がチャパクア舞台芸術センターの外を歩いている。(AP通信/岩村由紀撮影)

ヒラリー氏、急進左派に主流派との和解呼び掛け

(2026年08月11日)
路上で携帯電話を手にしている若者のグループ。(写真提供:carballo、Shutterstock経由)

子供のオンライン安全法案が前進 IT大手に保護義務

(2026年08月09日)
教会と尖塔(AP通信)

「聖ゴーストライター」AI活用広がる教会 説教作成に利用も

(2026年08月04日)
2020年1月8日、サンフランシスコにあるジェームズ・R・ブラウニング連邦裁判所ビル(第9巡回区連邦控訴裁判所の庁舎)が写っている。(AP通信/ジェフ・チウ撮影)

性は2つだけはトランスジェンダーへの「敵意ある表現」 職員解雇を控訴裁が支持

(2026年08月03日)
2024年3月26日、ニューヨークで、歩行者がナスダックビルの前を通り過ぎる中、スクリーンにはトランプ・メディア&テクノロジー・グループの株価が表示されている。ソーシャルネットワーキングサイト「トゥルース・ソーシャル」を所有するトランプ・メディア&テクノロジー・グループは、5月3日金曜日、連邦規制当局から「大規模な詐欺」で告発された監査役のBF・ボーガーズ氏を解雇した。(AP通信/フランク・フランクリン2世撮影)

トランプ・メディア、大統領のSNS投稿閲覧に有料サービス 月額1600万円

(2026年08月02日)
暗い部屋のベッドでスマートフォンを使っている若い男性。ファイル写真提供:Gap_Abstracture(Shutterstock経由)

Z世代で「ベッドにこもる生活」拡大 専門家が孤独のリスク指摘

(2026年08月01日)
→その他のニュース