中国、最新鋭ステルス戦闘機公開へ 盗み出した米技術を利用

(2024年11月10日)

中国のJ-35戦闘機(出典:中国国防省)

By Bill Gertz – The Washington Times – Thursday, November 7, 2024

 中国空軍は、最新のステルス戦闘機「殲35(J35)」をまもなく公表する。米当局者によると、米国から盗み出した技術を使って開発された戦闘機だ。

 中国軍当局が5日に明らかにしたところによると、殲35は機密指定を解除され、11月12日から開催される珠海航空ショーで初公開される。殲35は10年以上にわたって開発が続けられてきた。

 中国軍報道官は中国国営中央テレビ(CCTV)に「中型のステルス・マルチロール戦闘機殲35A、紅旗19(HQ19)地対空ミサイル、新型の偵察・攻撃用無人航空機などの新装備が初めて展示される」と語った。殲35の写真は公開されたが、その他の詳細は明らかにされなかった。

 殲35は、殲20に次ぐ、中国軍の2番目のステルス戦闘機だ。

 どちらも、米軍のF35やF22に対抗するために開発されたとみられている。殲35はまた、中国が増強を進めている空母艦隊で使用される予定だ。現在2隻が配備され、3隻目が建造中だ。

 国防総省の中国軍に関する最新の年次報告書によると、殲35と殲20は、中国が実戦配備している1300機の第4、第5世代の戦闘機の中で最も先進的な戦闘機だという。

 ある国防当局者によると、殲35は殲20に使われている技術を取り入れた輸出向けの低価格ステルス機だという。

 殲35の写真から、主な設計上の特徴は、米国のマルチロール・ステルス機F35と類似していることが明らかになった。

 10年前に国家安全保障局(NSA)の契約企業の職員だったエドワード・スノーデン氏が暴露した文書から、殲20がF35に使用されている米国の技術を盗んで作られたことが明らかになっている。

 この文書によると、中国軍ハッカーが米政府と請負業者のネットワークから50テラバイト以上のデータを盗み出し、そのデータには、F35のレーダーの詳細やエンジン関連の機密情報、F35のAN/AAS-37電子光学分散開口システムの詳細が含まれていた。

 エンジンの回路図には、燃焼ガスを冷却するためにタービンに施されている技術や、エンジンの前縁と後縁の設計、エンジンの熱低減データの詳細が含まれ、どれも、ステルス機の重要な要素だ。

 この技術は殲20に組み込まれた。

 中国が盗み出し、殲20と殲35の両方に搭載している他のF35の特徴としては、電子光学照準システム、「ダイバーターレス超音速インレット」、推力偏向ジェットノズル、火器管制アレイレーダーシステムが含まれると言われている。

 成都省の技術偵察局と呼ばれる中国軍の部隊がハッキングを行い、そのデータは殲20と殲35を製造している国営の中国航空工業集団に渡された。中国は推定195機の殲20を配備している。

 元太平洋軍統合情報センター作戦部長のカール・シュスター元海軍少佐は、新しい殲35Aはおそらく中国海軍が使用すると述べた。

 「殲35は2021年に初飛行したが、初期のプロトタイプの派生型であるため、来年初頭には生産準備が整うかもしれない」

 殲35Aには改良された機能と、より強力なエンジンが搭載される可能性が高いという。

 シュスター氏は、殲20も殲35も、過去25年間にわたる中国の大規模な公開情報の収集とサイバースパイ活動の賜物だと述べた。「そのおかげで、中国の航空産業は外国の航空機やシステムをリバースエンジニアリングしていた時代をはるかに超える進歩を遂げることができた」

 中国国防省のウェブサイトによると、殲35は中国航空工業集団の一部である瀋陽航空機設計研究院によって製造された。

 「殲35シリーズは、中国の空軍、海軍双方向けの、複数の派生型が開発されている」 軍事アナリストの王明志氏は同サイトで、殲20は「大型ステルス戦闘機」、殲35は 「中型マルチロール・ステルス戦闘機」だと指摘した。

 「主な違いは、殲20が制空権任務に重点を置いているのに対し、殲35Aは多用途で、制空権獲得、地上や海上でのさまざまな攻撃任務を遂行できることだ。将来の作戦で、この2機は連携して陸と海両方の目標を正確に狙うことができ、航空優勢を達成するために重要な役割を果たす」

ハイテクを駆使した政府のハッキング室で、中国軍関係者がハイブリッド戦争の一環として敵対国から国家機密を盗み出す作業を行っている。(写真提供:DC Studio via Shutterstock)

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