女子スポーツは女性だけのもの 下院で法案可決

(2025年1月16日)

2023年3月31日金曜日、ワシントンの連邦議会議事堂脇で、トランスジェンダー可視化の日の一環として行われた集会に参加する人々。(AP Photo/Jacquelyn Martin, File)

By Valerie Richardson – The Washington Times – Tuesday, January 14, 2025

 下院共和党は14日、生物学的男性の女子学校スポーツ参加を禁止する法案を可決した。この問題はドナルド・トランプ次期大統領の優先課題の一つだ。民主党は反対した。

 下院は218対206で法案H.R.28を承認した。学校での性別による差別を禁止する1972年の教育改正法第9編(タイトル9)を改正し、連邦政府から資金援助を受けている教育機関で、「性別が男性である者が、女性または女児のために作られた運動プログラムや活動に参加すること」を禁止する。

 民主党議員2人が多数派の共和党とともに賛成票を投じ、1人は賛成も反対もしなかった。

 下院共和党会議のリサ・マクレーン議長(共和党、ミシガン州)はその後、男性として生まれ、女性としての性自認を持つアスリートを女子スポーツから締め出すことは、議会の立法を必要としないはずだと述べた。

 「若い女子のロッカールームから男性を締め出すために、議会が法律を制定しなければならなかった。これは正気の沙汰ではない。50年間、私たちは女性の権利のために闘ってきた。私の目の前で民主党にその邪魔をさせるわけにはいかない」

 今回の表決で、共和党が支配する下院が「スポーツにおける女性と少女の保護法案」を可決するのは2度目となった。この法案は2023年に両党で承認されたが、民主党が支配する上院で廃案となっていた。

 上院では現在、共和党が52対47の僅差で多数派を占めているが、民主党の議事妨害に打ち勝ち、1月20日に大統領に就任するトランプ氏に法案を送るには60票が必要だ。

 14日の議会での討論で、法案提出者のグレッグ・ステューブ下院議員(共和党、フロリダ州)は世論調査に言及し、国民の半数以上が「女子スポーツに男性はふさわしくないと考えており、常識が通用するようにしなければならない」と訴えた。

 「私の法案は、タイトル9が意図したように、米国民が女子スポーツの完全性を回復するために議会に託した使命を果たすものだ。今こそ行動を起こす時だ」

 下院民主党は、共和党が提出したこの法案が、トランスジェンダーの学生を傷つけ、性別を証明するための侵襲的な検査の危険に少女や女性をさらす差別的な法案だと訴え、強く反対した。

 アヤナ・プレスリー下院議員(民主党、マサチューセッツ州)は、「この法案は、医療関係者ではなく、無作為の大人が、親の同意なしに子供の性器を検査することを要求できるようにするものだ。この法案を支持する議員の皆さん。皆さんはこの国の子供の安全を危険にさらしている。トランスジェンダーの子供を中傷し、傷つけたいからだ」と述べた。

 民主党は、議場でこの法案を「共和党児童捕食者強化法」と呼ぶプラカードを掲げ、強く反対した。

 この法案には、「性別は、出生時の生殖生物学と遺伝学のみに基づいて認識される」とあるが、検査については何も書かれていない。

 ティム・ウォルバーグ下院議員(共和党、ミシガン州)は、生物学的性別は生徒の出生証明書によって決定されると述べ、民主党の主張を強く否定した。

 「ひどい。この法案のどこに、そのようなことが書いてあるのか。検査は必要ないし、出生証明書を見ること以外は何も求めていない」

 民主党はまた、全米大学体育協会(NCAA)を引き合いに出し、この法案では解決策は得られないと主張した。NCAAは最近、51万人のアスリートがいるが、そのうちトランスジェンダーは10人に満たないと発表したという。

 ジェリー・ナドラー下院議員(民主党、ニューヨーク州)は「共和党が挙げるケースはまれであり、異常値だ。制度的な問題ではない」と言う。

 共和党は、ノースカロライナ州の高校バレーボール選手ペイトン・マクナブさん(2022年、男性出身の選手がスパイクしたボールで頭を打ち脳振とうを起こした)を含むいくつかの例を挙げている。

 2022年にNCAA女子競泳のタイトルを獲得した男性から女性に変わった選手、リア・トーマスさんと競い合ったり、ロッカールームを共有したりした大学の女子水泳選手は何百人もいる。

 共和党議員は、そのうちの2人の女性競泳選手のポスターを議場に持ち込んだ。ライリー・ゲインズさんとポーラ・スカンロンさんは、ロッカールームで服を脱ぐ際、完全な男性に見られていたのに、なぜ誰も守ってくれなかったのかと問いかけている。

 ウォルバーグ氏は、「民主党の同僚たちにも同じことを尋ねたい。なぜ、女性や少女たちをプライバシーの侵害から守ろうとしないのか」と述べた。

 現在、27の州で、幼稚園から高校まで、または大学スポーツ、あるいはその両方で、性自認に基づき男子生徒が女子スポーツに出場することを禁止する法律や規制が定められている。

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