トランプ政権、学校から「性的図書」撤去開始 前政権から転換

(2025年1月27日)

2023年2月18日、フロリダ州セントピーターズバーグにあるアメリカン・ステージの禁書図書館に展示された本(Jefferee Woo/Tampa Bay Times via AP)。

By Valerie Richardson – The Washington Times – Friday, January 24, 2025

 米教育省は、いわゆる図書禁止令に反対する11件の訴えを却下し、性的描写を含む図書の撤去を阻止しようとするバイデン政権の闘いに取り掛かった。

 同省公民権局(OCR)の弁護士は、申し立てを検討した結果、「書籍は『禁止』されている」のではなく、学区が「年齢にそぐわない教材を評価し、削除するための常識的なプロセス」を実施していると指摘した。

 同省は声明で「これらの苦情は、学校図書館から年齢不相応で、性的に露骨で、あるいはわいせつな図書を撤去したことが、生徒にとって敵対的な環境を作り出したと主張している。疑わしい法的理論に基づくもので無意味だ」と訴えた。

 また、バイデン大統領の下で発行された、学校図書館から特定の図書を排除することは連邦公民権侵害となる可能性があると学区に警告するガイダンスを取り消した。

 「OCRは2025年1月24日付で、学区が年齢不相応の図書を図書館から撤去することは公民権法に違反する可能性があるという理論に基づいて発行されたすべてのガイダンスを取り消した」

 さらに、「OCRは、さらに6つの係争中の図書禁止に関する申し立てを却下し、わいせつな内容から生徒を守るために活動している地元の学区や保護者を調査する『図書禁止コーディネーター』を今後雇用しない」ことを明らかにした。

 この発表は、公立学校での図書館利用に対する同省の姿勢の転換を示すものだ。これらの学校は、LGBTQをテーマとしたきわどい内容や登場人物をめぐる政治的な綱引きに巻き込まれてきた。

 全国で最も苦情が多いのは、男の子になりたい女の子を描いたグラフィックノベルで、マスターベーションやオーラルセックスを含む「ジェンダー・クイア(Gender Queer)」と、アナルセックスのシーンがある「男の子皆が青じゃない(All Boys Aren’t Blue)」だ。

 公民権担当のクレイグ・トレーナー次官補代理は、教育省は「子供の教育を指導する親の基本的権利を回復するプロセスを始めている」と述べた。

 「親と教育委員会は、その重要な責任を果たすための幅広い裁量権を持つ。これらの決定は、もはや米教育省公民権局によって後回しにされることはない」

 トランプ大統領が教育長官に指名したリンダ・マクマホン氏の上院公聴会は予定されていない。

 非営利団体「PENアメリカ」はこの動きを非難し、「(同省の声明は)憂慮すべきものであり、学校図書館や教室内で検閲が行われていることを実体験している生徒、教育者、司書、作家を軽視している」と述べた。

 PENアメリカの「読書の自由」担当ディレクター、ケイシー・ミーハン氏は声明で「私たちは3年以上にわたって、公立学校で起こっている図書禁止は『作り話』だという主張に反論してきた。作り話などではない」と述べた。

 一方、フロリダ州のロン・デサンティス知事は、「図書禁止令のデマにR.I.P.(安らかに眠れ)」と述べた。

  デサンティス氏はXに「年齢不相応で、しばしば性的な題材が(小学生であっても)子供たちの学校にあることに反対する親たちと『本を禁止する』こととを混同するのは、左翼、レガシー・メディア、バイデン政権が捏造し、広めた馬鹿げた物語だ」と書いた。

 マンハッタン研究所のクリストファー・ルフォ上級研究員はXに、トランプ政権は「小学校でのポルノ規制は『図書禁止』ではなく、常識だと理解している」と書いた。

2023年3月21日、ボストンにて、ChatGPTの出力画面が表示されたコンピュータ画面の前に置かれた携帯電話に、OpenAIのロゴが表示されている。(AP通信/マイケル・ドワイヤー撮影、資料写真)

米調査、国民の大半がAIを利用する一方で不信感も

(2026年08月20日)
2025年8月22日(金)、テキサス州オースティンの州議会議事堂で、トランスジェンダーのトイレ使用を禁止する法案に反対する抗議者たちが女性用トイレを占拠した。(AP通信/エリック・ゲイ撮影)

民主党、トランスジェンダー政策の復活へ新戦略

(2026年08月17日)
州選出の上院少数党院内総務チャック・シューマー議員(民主党)が、2026年7月21日火曜日、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂で行われた定例政策昼食会後、記者団に語った。(AP通信/アリソン・ロバート撮影)

シューマー氏、上院多数派院内総務の奪還へ左派の取り込みが不可欠

(2026年08月13日)
引退したバスケットボール選手のロイス・ホワイト氏

元NBA選手がトランス公表 女子リーグ参戦か

(2026年08月12日)
2026年2月26日木曜日、ニューヨーク州チャパクアにて、有罪判決を受けた性犯罪者ジェフリー・エプスタインに関する議会調査の一環として米下院議員の前で証言した後、ヒラリー・クリントン元国務長官がチャパクア舞台芸術センターの外を歩いている。(AP通信/岩村由紀撮影)

ヒラリー氏、急進左派に主流派との和解呼び掛け

(2026年08月11日)
路上で携帯電話を手にしている若者のグループ。(写真提供:carballo、Shutterstock経由)

子供のオンライン安全法案が前進 IT大手に保護義務

(2026年08月09日)
教会と尖塔(AP通信)

「聖ゴーストライター」AI活用広がる教会 説教作成に利用も

(2026年08月04日)
2020年1月8日、サンフランシスコにあるジェームズ・R・ブラウニング連邦裁判所ビル(第9巡回区連邦控訴裁判所の庁舎)が写っている。(AP通信/ジェフ・チウ撮影)

性は2つだけはトランスジェンダーへの「敵意ある表現」 職員解雇を控訴裁が支持

(2026年08月03日)
2024年3月26日、ニューヨークで、歩行者がナスダックビルの前を通り過ぎる中、スクリーンにはトランプ・メディア&テクノロジー・グループの株価が表示されている。ソーシャルネットワーキングサイト「トゥルース・ソーシャル」を所有するトランプ・メディア&テクノロジー・グループは、5月3日金曜日、連邦規制当局から「大規模な詐欺」で告発された監査役のBF・ボーガーズ氏を解雇した。(AP通信/フランク・フランクリン2世撮影)

トランプ・メディア、大統領のSNS投稿閲覧に有料サービス 月額1600万円

(2026年08月02日)
暗い部屋のベッドでスマートフォンを使っている若い男性。ファイル写真提供:Gap_Abstracture(Shutterstock経由)

Z世代で「ベッドにこもる生活」拡大 専門家が孤独のリスク指摘

(2026年08月01日)
→その他のニュース