「私人」が国境を維持する
By Jennifer Harper – The Washington Times – Thursday, November 11, 2021
現在進行中の米南部の国境にまつわる未解決の課題について、分かりやすく示唆に富む指摘がなされた。
超党派の研究機関、移民研究センターのディレクター、マーク・クリコリアン氏とのポッドキャストでの対談で、ラッセル・ジョンソンさんは「民間人が国境線を守る義務があるはずがない」と訴えた。
ジョンソンさんは、ニューメキシコ州南部で牧畜業を営んでおり、4代目。メキシコ国境から8マイル(約13キロ)離れた、1918年に曾祖父が手に入れた土地に住み、働いている。
牧場主のジョンソンさんとその家族は、フェンスを乗り越えたり、車で通り抜けたりして不法に国境を越えてくる移民を阻止するために、何キロものフェンスを設置し、維持してきた。
「フェンスを維持するには大きな労力が必要だ。なのに、それに対する報酬はない。すべて私のポケットから出ている」とジョンソンさんは語った。
クリコリアン氏は、他の場所に移ることを考えたことはないのかと尋ねた。
ジョンソンさんは「100年以上もこの地にいて、多くの血と汗と涙を流してきた。引っ越すべきだとは思っていない。これは、政府が管理しなければならない問題だ」と答えた。
「私たちが住んでいるのは米国だ。ここはまだ米国だ。内陸部に住む人々と同じように保護されるべきだ」
このポッドキャストは、「米メキシコ国境での生活-見捨てられた米国民」というシリーズの一部。この地域で風変わりな課題に自力で取り組んでいる国民に焦点を当てている。
移民研究センターは声明で、「ほとんどの国民は、国境の運用管理ができていないことが、国境付近に住み、働いている納税者である同胞にどのような影響を与えているか、詳細を聞いたことがない」と指摘した。
センターはまた、2021年会計年度に米国の国境警備隊員が165万9206人の不法移民を拘束し、南西部国境での記録を更新したことにも言及している。