ロシア侵攻直前まで中国と情報を共有した、バイデン政権に批判が
By Haris Alic – The Washington Times – Friday, March 4, 2022
ロシアのウクライナ侵攻に先立ち、米政府当局者は中国とロシア軍の動きに関する米側情報を共有していた、との報道についてバイデン大統領は批判を受けている。
この報道について、テッド・バッド議員(ノースカロライナ州)が率いる議員たちは、ホワイトハウスからの説明を要求している。バッド議員は今年、上院議員に立候補している共和党員だが、金曜日、政府が関連の事実を説明するよう促した。
「現在のウクライナ危機が物語るように、米国の外交政策では善の側の国とそうでない国とを、明瞭かつ現実的な理解に基づいて対する必要がある」、バッド議員は書簡に記した。同書簡はワシントンタイムズが独自に入手した。「中国を非協力的で権威主義的ないくつかの国の一つでない、と想定することは、不可能と言えないまでも難しい相談だ。」
先月、ワシントンタイムズと他紙数社は、ホワイトハウスがロシアに侵攻を思いとどまるよう、中国からも圧力をかけることを厳しく訴えていた、と報道した。中国説得のために米国の諜報当局は、ウクライナ国境近くのロシア軍動静の情報を中国に共有したと見られる。
政府筋によると、そうした情報共有は2021年12月に始まり、ロシアの侵攻の日まで続いたという。同筋はまた中国が、米国の後押しする圧力キャンペーンに参加せず、ロシアと情報共有する途を選んだという。
共和党関係者によれば、中国共産党とロシアのウラジーミル・プーチン大統領の間に芽生え始めている同盟関係を考えれば、ホワイトハウスが中国に秋波を送るという決定は、そもそも欠陥があるという。
「ウラジーミル・プーチンは、目下ウクライナへの不当かつ残忍な侵略に走る国際的凶悪犯だ。ロシアに米国の諜報や戦略の内部情報を決して漏らすべきではない」。バッド議員はさらに次のように訴えた。「バイデン政権が明らかな敵である中国に、機密情報を見境なく共有し、しかもそれらがロシアと共有されたとすると、それは甚大かつ自ら招いた失策であって、米国民に釈明するべきだ。」
共和党の議員たちは特に、この情報共有がロシアのウクライナ侵攻計画を後押ししたかもしれないことに関心を寄せている。そして中国と共有した情報の範囲について、政府が議員たちに説明することを求めている。
なおホワイトハウスは、この報道に関するコメント要請に応じていない。