北朝鮮・IT技術者が国籍偽りテレワーク-兵器開発を支援

(2022年5月21日)

2012年9月20日木曜日、北朝鮮・平壌の金策技術大学で、金日成(左)と息子の金正日の肖像画が壁に掛けられた教室で、北朝鮮の学生がコンピューターを使用している。(AP Photo/Vincent Yu)

By Ryan Lovelace – The Washington Times – Thursday, May 19, 2022

 米政府は、北朝鮮が数千人もの高スキルのIT技術者を北米、欧州、東アジアに送り込み、そこで得た資金をミサイルなどの大量破壊兵器開発に充てていると指摘、警戒を呼び掛けている。

 米連邦捜査局(FBI)、国務省、財務省が共同で作成、今週に入って公表した報告によると、北の技術者らは国籍を偽り、多くの場合、中国、米国、日本、韓国など北朝鮮以外を拠点とするテレワーカーを名乗っている。「業務をさらに下請けに出すことで身元を分かりにくくしている」可能性もあるという。

 技術者らは、軍需工業部313総局、原子力エネルギー産業部、貿易、技術、科学、教育関連の政府機関の研究・開発を担当する部署から派遣されている。その業務は、マッチングアプリ、オンラインギャンブル、スマホ・ウェブアプリの開発、ITサポート業務、人工知能(AI)、仮想現実(VR)、顔認証技術など多岐にわたる。

 報告は、「IT技術者の大部分は、国連で禁止されている大量破壊兵器、弾道ミサイルの開発計画、新型の通常兵器開発に直接関わっている機関の配下にある」と指摘。「一人で年間30万¥外字(93d9)以上の収入を得る場合もあり、チーム全体で年間300万¥外字(93d9)以上に上る」とみられ、その大部分が本国に送金されて、大量破壊兵器の開発などに充てられているという。

 米政府は、氏名、国籍、活動拠点、職歴、SNSのプロフィルなどの矛盾点を手掛かりに、北朝鮮IT技術者を特定しており、これらの技術者を支援すれば、米国の対北朝鮮制裁に抵触する恐れがあると警告している。

トランプ氏再選で日韓に緊張感

(2024年11月23日)

トランプ氏再登板は東南アジア各国に利益

(2024年11月15日)

中国国営メディア、米民主主義を批判 マルクス主義推進の一環か

(2024年11月11日)

賭けに出る北朝鮮 米国の影響力は低下-ギングリッチ元下院議長

(2024年11月06日)

イラン・ロシア、大統領選後の米社会分断を画策か

(2024年10月24日)

中国・イラン、オープンAIのツール利用しサイバー攻撃

(2024年10月21日)

輸入規制に抜け穴、安価な中国製品に健康被害懸念 若い世代が標的に

(2024年10月18日)

宗教の「中国化」推進 イエス像を習主席に差し替え命令

(2024年10月15日)

米軍、インド太平洋にドローンを大量投入へ 中国の攻撃を阻止

(2024年10月05日)

中国で残虐な動物実験 研究所に米が補助金

(2024年09月27日)
→その他のニュース