台湾代表団、米日との情報共有協定呼びかけ

(2025年9月21日)

2023年5月7日、台湾・台北の国立孫文記念館で、台北101ビルの近くにはためく台湾国旗。(AP写真/蒋英英)

By Ben Wolfgang – The Washington Times – Wednesday, September 17, 2025

 台湾の政府と市民団体の代表団は、米国、日本両国との情報共有協定の締結を呼びかけた。これは中国共産党が太平洋とその周辺地域で企てている野望に対抗するためだ。

 台湾政府当局者は、このような協定が交わされれば、米台間の協力、連携深化への重要なステップとなり、米国が、戦略的に重要なこの地域で台湾が信頼できる安全保障パートナーであることを示す地政学的メッセージになると述べた。米国、英国、ニュージーランド、オーストラリア、カナダによる機密情報共有の枠組み「ファイブアイズ」に似たものになる可能性がある。アナリストらは、中国が台湾を標的とした政治工作や影響工作を強化し、軍事侵攻に向けた準備を進めていると警告している。

 国家安全保障・軍事部門の専門家で、台湾台北地方法院(地裁)の許凱傑判事は、「機密情報や危険情報などの正式な情報交換システムは現在、存在しない。われわれは信頼に値する。…共に協力したい」と述べた

 来週ニューヨークで開催される国連総会に先立ち、ワシントン・タイムズの独占インタビューに応じた許氏ら台湾代表団は、国連をはじめとする主要国際機関への台湾の加盟を強く訴えた。台湾は長年国連加盟を求め続けてきたが、中国が安全保障理事会の常任理事国であるため、その実現は困難を極めている。

 代表団は、国連が台湾を承認する場合、「チャイニーズ・タイペイ」など、台湾の別名ではなく「台湾」という名称を使用すべきだと主張した。

 台湾国連連盟のイベント責任者、董乃昀氏は、「台湾が正しい名称で加盟することは、依然として大きな意味がある。それは、世界への入場券のようなものだ。多くのことを、より容易に実現できるようになる」と述べた。

 駐米国台北経済文化代表処の俞大㵢代表(大使)は、昨年、ワシントン・タイムズの独占インタビューで、台湾の国連加盟を阻止するための中国の戦略の中核は、中国当局者による国連総会決議2758号(1971年)の意図的な誤った解釈にあると語った。俞氏は、1971年以前は国連が台湾を承認していたにもかかわらず、1971年に中国の国連加盟を初めて承認したこの決議について中国は意図的に、台湾の国連参加を何らかの形で妨げるものだと主張していると述べた。

 台湾は長年にわたり、米国の重要なパートナーだ。インド太平洋地域で繁栄する民主主義国家であり、特に先進的な半導体分野において、高い技術を持っている。アップル、インテル、マイクロソフト、ロッキード・マーティンなど、米国を象徴する影響力の強い企業の一部は、台湾の半導体に多額の投資を行っているか、あるいはその分野に大きく依存している。

 中国が台湾を攻撃した場合に米国が軍事介入するかどうかという問題は長年にわたり、太平洋での米国の外交政策の重要な課題となってきた。許氏は、台湾は「この地域の防衛上重要」であり、この地域全体における中国の軍事・経済的影響力の拡大を阻止しようとする米国の取り組みについて、重要な同盟国となっていると述べた。

 許氏は、正式な情報共有協定を定める覚書が台湾をさらに強固にし、太平洋地域での米国の力を強化すると述べた。

 トランプ政権がこのような提案について検討するかどうかは不明だ。

 中国は台湾を孤立させるための組織的な取り組みを進めている。地域のアナリストらはワシントン・タイムズに、中国が台湾と外交関係がある国に断交を働きかけ、その見返りに開発援助を約束しており、一定の成功を収めていると語っている。2024年1月、太平洋の島国ナウルは台湾と断交、中国との外交を樹立した。これにより台湾が正式に外交関係を持つ国は全世界で12カ国に減少した。

 台湾代表団の他のメンバーは、中国が人気SNS、TikTok(ティックトック)などを通じた高度な工作活動で米国などの国々を弱体化させ、メディアや学術界など重要分野に親共産主義メッセージを浸透させようとしていると主張した。

 台湾の弁護士で政治評論家の潘天蔚氏は「CCP(中国共産党)には米国を軍事的に打ち負かす能力は必ずしもないかもしれない。しかし米国や台湾などに対する浸透工作や政治戦を遂行する能力は十分にある」と述べた。

写真提供:ブランドン・リッカート軍曹 第7歩兵師団(太平洋多領域軍)所属のアレクサンダー・ヴァハジ大尉(左)、米太平洋軍司令官サミュエル・J・パパロ提督(中央)、第7歩兵師団(太平洋多領域軍)所属のアレクサンダー・マリン中佐(右)が、2026年6月、ヴァリアント・シールド演習中にダークイーグル長距離極超音速兵器で訓練する兵士たちを視察した。ヴァリアント・シールドのような演習は、太平洋軍統合軍が全軍種および同盟国の部隊を統合し、統合軍の強さと多用途性、そして自由で開かれたインド太平洋への我々のコミットメントを示す、精密かつ致命的で圧倒的な多軸・多領域効果を実施する機会を提供する。(米陸軍撮影:ブランドン・リッカート軍曹)

「中国の『超限戦』への備え不十分」専門家が警告

(2026年07月27日)
2025年11月1日土曜日、韓国・慶州で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、中国の習近平国家主席(左)が韓国の李在明大統領と握手を交わした。(聯合ニュース/AP通信)

下院国防法案、中国の韓国への影響力巡り調査義務付け

(2026年07月25日)
2015年6月27日土曜日、キューバのハバナで行われた記者会見で、米国上院議員団の一員が米国とキューバの国旗を交差させたピンバッジを着用している。(AP通信/デズモンド・ボイラン撮影)

米国転覆狙い共産主義を推進するキューバ 米国務省が警告

(2026年07月24日)
日本の小泉進次郎防衛大臣が、2026年5月31日(日)、シンガポールで開催されたアジアの年次防衛・安全保障フォーラム「シャングリラ対話」で演説を行った。(AP通信/アハマド・イブラヒム撮影)

小泉防衛相、核巡る議論呼び掛け GCAPやアジア連携も強化

(2026年07月23日)
リトアニアのケストゥティス・ブドリス外相は、2025年4月3日木曜日、ブリュッセルのNATO本部で開催されたNATO外相会議に出席するため到着した際、報道陣の取材に応じた。(AP通信/バージニア・メイヨー撮影)

リトアニア外相、ロシアの破壊工作は「侵略行為」 米軍駐留継続に期待

(2026年07月21日)
新華社通信が公開したこの写真は、2026年7月6日(月)、南太平洋で中国の原子力潜水艦から発射された長距離弾道ミサイルの発射実験の様子を捉えたものだ。(李向超/新華社通信提供、AP通信経由)

中露、スターリンク攻撃計画を極秘協議 軍事協力の実態判明

(2026年07月19日)
フィリピン沿岸警備隊が提供したこの写真には、2025年10月12日(日)、南シナ海のフィリピンが実効支配するティトゥ島(地元ではパグアサ島と呼ばれる)付近で、中国海警局の船舶(右)がフィリピンのBRPダトゥ・パグブアヤに向けて放水砲を発射する様子が写っている。(フィリピン沿岸警備隊提供、AP通信経由)

中国は依然国際法に違反 南シナ海仲裁判断10年で米軍

(2026年07月18日)
新華社通信が公開したこの写真には、2026年7月6日(月)、南太平洋で中国の原子力潜水艦から発射された長距離弾道ミサイルが海面から飛び出す様子が写っている。(李向超/新華社通信提供、AP通信経由)

米、中国のSLBM発射実験を「事前通報が不十分」と非難

(2026年07月13日)
2024年8月4日、ウクライナ国内の非公開の場所に設置されたパトリオット防空ミサイルシステムの上空を、ウクライナ空軍のF-16戦闘機が飛行している。(AP通信/エフレム・ルカツキー撮影、資料写真)

トランプ氏、ウクライナが「パトリオット」製造 専門家は生産開始に数年

(2026年07月12日)
2024年7月3日、カザフスタンのアスタナで開催された上海協力機構(SCO)首脳会議の傍らで行われた会談で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(右)と中国の習近平国家主席が握手を交わした。(セルゲイ・グネーエフ、スプートニク、クレムリン・プール写真、AP通信経由)

中国企業、ロシア占領下のウクライナに進出 経済的影響力を拡大

(2026年07月11日)
→その他のニュース