不法入国者、グレタ・トゥンベリ氏

(2025年10月11日)

イスラエル外務省が公開した一連の画像には、2025年10月1日水曜日、ガザ向け人道支援物資を運ぶ「グローバル・スムード船団」をイスラエル海軍が阻止した後、右から2番目にグレタ・トゥーンベリが他の船団活動家たちと共に写っている。(イスラエル外務省提供/AP通信)

By Editorial Board – The Washington Times – Monday, October 6, 2025

 スウェーデン出身で地球温暖化問題を非難するグレタ・トゥンベリ氏は先週、雑多な親パレスチナ活動家の一行と共にイスラエルの海上封鎖を破ろうとして逮捕された。現在、彼女はギリシャへ強制送還されるところだ。

 トゥンベリ氏は船団「グローバル・スマッド」に乗船していた400人余りの1人で、その船団はイスラエル沖の戦闘地域に入ろうとした。約140人の活動家は4日に定期便でトルコやスペインへ送還された。

 残るメンバーは移送を待っており、スウェーデン大使館の職員がSNSの寵児であるトゥンベリ氏を訪れたところ、収容施設の劣悪な環境を訴えた。恐らく、Wi‐Fiがなく食事も満足のいくものではなかったらしい。収容者たちはまた、手続きを長引かせるための多数の無償弁護人が用意されていないことに不満を募らせている。

 船団の主催者は、ガザ地区の包囲された住民に救援物資を届けるのが目的だと述べたが、参加したおよそ40隻の船はいずれも地中海沿岸を巡回する軍艦をかいくぐることはできなかった。各船は止められて捜索されたが、援助物資は見つからなかった。

 「部屋は空だった」、イスラエル警察の広報官は、雑多な船団の最大船の内部を映した映像の中でそう語った。「この船を捜索したが、一つ足りないものがあった。それは、彼らがガザに持ち込むはずだった援助物資だ」

 たとえ旅の結末が失敗に終わったとしても、少なくとも道中は十分なドラマがあった。トゥンベリ氏は先月初めにバルセロナを出航する際、国際報道陣と写真に収まった。

 数日で終わるはずの遠征は、乗組員たちがまともな航海技術よりも口論や自撮りに時間を費やしたために何週間も続いた。乗船者の間で誰がハマスに最も忠実な僕であるかを巡る争いが起きると反乱が起きた。トゥンベリ氏はその運動の指導者会議から追放され、彼女が乗っていたディーゼル駆動で二酸化炭素を排出する旗艦からも降ろされた。

 地元の人々の報告によれば、船団がチュニスに停泊していた際、気候変動活動家のトゥンベリ氏は巨大なスーツケースを引きずって、目立たない小さな船アルマに乗り移るのを目撃されたという。こうして編成を変えた自撮り向けの船団はいかりを揚げたが、誰かがスウェーデンのポップバンドABBAの1980年のヒット曲「レイ・オール・ユア・ラヴ・オン・ミー」を流したため、無線通信ができなくなった。

 「ギリシャに近い公海でこんなことが起きるなんてひどいことだ。つまり、欧州でだ」。トラウマを抱えた船団の指導者ヤセミン・アカルはNBCに語った。

 イスラエルのイタマル・ベンギブリ治安担当相はむしろ、常習的に侵入してくる者たちに対して甘すぎると考えている。「彼らはここに数カ月間イスラエルの刑務所にとどめておくべきだ。そうすれば彼らはテロリスト棟の臭いを嗅ぐことになるだろう」とX(旧ツイッター)で語った。

 苛立った集団が釈放され、「拉致だ」「戦争犯罪だ」と盛んにインタビューで語っている間に、実際の指導者たちは舞台裏で働いていた。トランプ米大統領は5日、停戦が手の届くところにあると発表した。

 「交渉の結果、イスラエルは当初の撤収ラインに合意した。われわれはそれをハマスに示し、共有した。ハマスが確認すれば、休戦は即時発効し、人質と囚人の交換が始まる」とトゥルース・ソーシャルに書き込んだ。

 トゥンベリ氏の「フリーパレスチナ」の叫びは彼女の騒動に対するお世辞めいた世界報道を集めるには有効だったが、それ以上のものは生まなかった。爆撃を止められなかった彼女の代わりにそれを成し遂げるのがトランプ氏だとしても、彼女が感謝の意を表すことは期待すべきでない。

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