中国旗を掲揚し建国を祝うサンフランシスコ市
By Bill Gertz – The Washington Times – Monday, October 3, 2022
サンフランシスコ市政府は先週、73年前の中華人民共和国建国を記念して、市庁舎に中国国旗を掲揚した。
中国は西部で大量虐殺を続け、またロシアのウクライナに対する戦争を支援するプロパガンダを続けているにもかかわらず、市政府はこれを実行した。
中国国営メディアによると、国旗掲揚は9月30日、市と中国当局者、地元企業の代表者による式典で行われた。
10月1日は、1949年に中国共産党が権力を握って以来、何百万人もの人々を死に追いやったと批判されている共産主義国家の建国記念日だった。サンフランシスコのロンドン・ブリード市長のスポークスマンは、国旗掲揚に関する質問を広報室に照会したが、すぐにはコメント要請に応じなかった。
サンフランシスコは過去にも、この日に中国国旗を掲揚し、中国政府との緊密な関係を示したことがある。
2014年に香港の民主化デモに対する中国の弾圧が強まる中、当時のエド・リー・サンフランシスコ市長は国旗掲揚を擁護した。
「サンフランシスコだけでなく、カリフォルニア州は、中国と非常に強い結び付きがある」。リー氏はサンフランシスコ・クロニクル紙にこう語ったのだ。
「われわれはそれをもっともっと進化させようとしている。自分の信じるものに抗議する人々の権利を弱めているわけではない。それもまた適切なことだと思う。サンフランシスコでは、その両方を受け入れることができると思う」
サンフランシスコでは近年、ホームレスや麻薬市場、下水などの問題に直面している。
米国内の麻薬問題が悪化しているのは、中国製のフェンタニルとフェンタニル前駆体がメキシコ経由で持ち込まれているからだ。
昨年はフェンタニル関連の過剰摂取で10万人以上が死亡した。
中国共産党系の英字紙チャイナ・デーリーの報道によると、9月30日の国旗掲揚には、張建敏・在サンフランシスコ中国総領事やサンフランシスコ市長室のメロン・フォスター上級儀典官らが出席した。
張氏は、国旗掲揚を「極めて純粋な友好の表示」だと述べた。
同総領事は、中国は「中国共産党と政府の有能な指導力」と米国からの支援を含む国際的な支援によって進歩してきたと語った。
中国国旗の掲揚は、リベラルな都市が広く認める人権擁護と矛盾するように見える。
米国務省は2021年、中国が西部の少数民族ウイグル族に対する大量虐殺に関与していると断言した。
中国政府はまた、英国の旧植民地である香港の民主体制を骨抜きにし、民主主義への弾圧を強めている。
中国国営メディアはまた、ギャビン・ニューサム・カリフォルニア州知事が先月、「中国の旧正月」を州の祝日とする法律に署名したことを称賛した。
「この日を州の祝日とすることは、アジア系米国人がカリフォルニア州にもたらす多様性と文化的意義を認め、すべての州民が旧正月の意義に参加する機会を提供するものだ」。ニューサム氏は署名時の声明でこう語り、この新しい祝日が十数ある州の公式祝日に含まれると指摘した。
中国政府は影響力をさらに拡大するため、旧正月を「中国」の祝日とすることで、この祝日を利用しようとしている。
一方で、カリフォルニア州は、コロンブスデーを祝日として認めていない。