国土安保省、国境警備隊幹部の議会証言を拒否

(2023年2月1日)

2023年1月5日木曜日、ワシントンでの記者会見で、不法移民の制限、合法移民の経路拡大、国境警備強化のための新たな国境執行策について話す国土安全保障省長官アレハンドロ・マヨルカス氏。(AP写真/スーザン・ウォルシュ)

By Stephen Dinan – The Washington Times – Friday, January 27, 2023

 国土安全保障省(DHS)は、国境警備隊の幹部4人が来月、国境の混乱について証言することを認めないことを議会に伝えた。

 下院監視委員会のジェームズ・コマー議長(共和)は、南部国境の四つのセクターの主任パトロール隊員を招き、彼らが今見ているものについて証言させる予定だった。コマー氏は27日、アレハンドロ・マヨルカス長官が証言を認めなかったことを明らかにした。

 コマー氏は書簡で「DHSは議会の監視を妨害している」と主張、この動きに異議を唱えた。

 証言させるために「強制的な」手段―おそらく召喚状―を使わざるを得ないかもしれないと述べた。

 下院多数派となった共和党とバイデン政権が衝突するのはこれが初めて。バイデン政権は2年間、政権に従順で、民主党の大統領の行動と闘争を調査することに消極的な議会の恩恵を受けていた。

 国境警備隊の幹部らに証言を求めたコマー氏は、南部国境の混乱をめぐってバイデン陣営が築いた政治的煙幕を吹き飛ばそうとしている。

 マヨルカス氏が国境は安全だと主張しているのに対し、国境警備隊の隊員らは、国境が制御不能になり、隊員が前線から引き抜かれて記録的な数の移民を処理するのに時間を取られていると述べている。

 コマー氏は1月19日、2月6日に主任パトロール隊員の証言を求める書簡を書いた。

 コマー氏によると、国土安全保障省は誰が議会で証言するかは同省が決めると主張している。

 コマー氏は、その主張を否定し、議会がさまざまな証人から証言を得たいと思っても、政府が拒否できることになると述べた。

 「米国境警備隊の主任パトロール隊員の率直で真実味のある証言を米国民が聞くのを妨げようとしているのは残念だ」

 コマー氏は、改めて隊員らの証言を求めるとしている。

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