選挙妨害が再び阻止される
By Editorial Board – The Washington Times – Tuesday, March 26, 2024
民主党は25日、土壇場の裁判所命令によって傲慢(ごうまん)さから救い出された。ニューヨーク中間控訴裁判所の判事は、ドナルド・トランプ前大統領から5億㌦近くを取り立てようとした活動家のような地裁判事の試みを、やり過ぎだと判断した。彼らは前大統領に62%の減額を提示し、前大統領はこの取引に飛びついた。
ニューヨーク州司法長官のレティシア・ジェームズ氏は、マンハッタンのトランプタワーに鎖と南京錠を巻きつけようとしていた矢先に、この悪い知らせを受けた。中間控訴裁判所はまた、アーサー・エンゴロン地裁判事による判決について検討する間、トランプ氏とその家族がニューヨーク市でビジネスをすることを禁じる試みを一時保留した。
トランプ氏は控訴裁判所の一時的な解決策に感謝し、保証金の支払いを約束した。そしてエンゴロン判事を非難した。
「企業が逃げ出し、犯罪が盛んになっている。彼がしたことは、あまりにも不適切であり、再び起こってはならない。ニューヨーク州は彼の判断によって打撃を受けている」
民主党のエンゴロン判事は、2月の判決で92ページを費やして、トランプ氏が犯したとされる邪悪な行為を説明した。その中には、ペンシルべニア通りの旧郵便局をトランプ・ホテルにするという提案と、他の三つの不動産の購入も含まれている。購入のために、ドイツ銀行はトランプ氏に3億8500万㌦の融資を申し出た。
大口のローン申請において、貸し手の役割は適切な注意を払うことであり、関係した銀行はまさにそれを行った。交渉中にトランプ氏の財務を監査した幹部の一人は、トランプ氏の財務は「われわれが見た中でも最も健全なバランスシート」だったと述べた。彼らはトランプ氏を顧客として迎えることに大喜びしたが、それには十分な根拠があった。
トランプ氏はワシントンのホテルを売却した後、ローンを全額返済し、1億3900万㌦という十分な利益を手にした。ドイツ銀行はこの取引で数百万㌦の利益を稼いだ。仮にトランプ氏が、個人資産を膨れ上がらせ、関係者全員の利益のために、より有利な融資条件を勝ち取ることが犯罪だとしても、それが4億5400万㌦の罰金に値するとは考えにくい。特に、強盗や放火犯に現金保釈を求めない同州ではなおさらだ。
しかし、トランプ・オーガニゼーションの弁護士たちが、上訴中に4億5400万㌦の保証金を保証できる合法的な保証会社はないと指摘したことで、エンゴロン判事の思惑はより明らかになった。
この金額は、トランプ氏が現金で支払う能力を上回るもので、特にトランプ氏は大統領選挙運動のために多額の資金を準備するつもりだった。前大統領の財務記録に完全にアクセスできる同判事が、トランプ氏の選挙活動をつぶすのにちょうどいい金額を導き出したのは偶然ではない。
「過剰な保釈を要求してはならず、過剰な罰金を課してはならない」という憲法修正第8条が禁止する事柄の教科書的な事例とさえ言えるかもしれない。
中間控訴裁判所には民主党によって任命された判事たちがひしめいているが、彼らでさえ、司法の不正行為を放置することは彼らの評判を落とすことになると認識していた。11月の大統領選を妨害しようとするこの見え透いた試みを覆すために、彼らは迅速に行動すべきである。