カナダ国防相、北部の防衛強化へ 温暖化で「新たな脅威」

(2024年5月14日)

2024年2月19日月曜日、トロントでウクライナへのSkyRanger R70ドローン追加支援について発表するビル・ブレア国防相。(ネイサン・デネット/The Canadian Press via AP)

By Mike Glenn – The Washington Times – Monday, May 13, 2024

 カナダは何十年もの間、自国の防衛を地理的条件と北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)での米国との協力関係に頼ってきた。しかし、北部の状況が急速に変化しており、迅速な対応を迫られている――カナダ政府の軍トップが13日、語った。

 カナダと米国は、1950年代後半から90年代前半まで、カナダ北部の北極圏で「遠距離早期警戒線(DEWL)」と呼ばれるレーダーシステムを運用していた。冷戦時代、ソ連からの爆撃機を探知し、海と陸からの侵攻を早期に警告するために設置された。

 カナダのブレア国防相は、ワシントンで開かれた防衛記者グループ(DWG)の会合で、「極北での状況認識はある程度できているが、全体には及んでいない。強化する必要がある」と述べた。

 ブレア氏によれば、カナダの北極圏は急速に温暖化しており、他国が進入しやすくなっているという。

 「潜在的敵国が、より積極的で攻撃的な行動を取り、北極圏に進出しようとしている。この地域は、新たな課題に直面しており、それは今後新たな脅威となる可能性がある。適切な方法で対応することが求められている」

 プーチン大統領率いるロシアは、経済的、軍事的に北極圏を重要視している。複数の国がこの凍った北極での支配を獲得しようとしているが、ウクライナ侵攻によってロシアが西側と決裂したことで困難に直面している。

 ブレア氏は、戦闘機や支援機の購入を含む多額の軍事投資を行っており、老朽化した潜水艦艦隊を更新する予定だと述べた。これによりカナダの国防費は国内総生産(GDP)の1.76%に達するが、まだ北大西洋条約機構(NATO)の基準である国防費のGDP2%を達成していない。

 「これはNATOとの約束でもあるが、全同盟国との約束でもある。達成しなければならず、その方向に進んでいる」

 ブレア氏は、北米への攻撃を抑止するため、北部に探知距離の長い複数の超水平線レーダーを新設する意向を明らかにしたが、それは容易ではないという。

 北極海は2050年までに欧州とアジアを結ぶ主要な中継ルートになる可能性がある。ロシアは北極海に大型船舶が利用可能な深海港を持っている。ブレア氏は、カナダがどれだけの港を保有しているかは明言しなかったが、「十分ではない」と述べた。

 プレア氏によると、北部にレーダー基地を新設し、維持するには、空港、発電所、道路、光ファイバー網のようなインフラを設置しなければならない。

 「アラスカとノルウェーの間ですべきことがたくさんあり、その責任の大部分はカナダにある。カナダ軍を北部に継続的に駐留させたいと考えている」

第93ホロドニー・ヤール独立機械化旅団の報道部が提供したこの写真では、兵士たちが2026年8月4日火曜日、ウクライナのドネツク州クラマトルスク前線都市付近のロシア軍陣地に向けて、多連装ロケットシステムBM-21「グラード」を発射する準備をしている。(イリーナ・リバコワ/ウクライナ第93機械化旅団提供、AP通信経由)

対ウクライナ・米国戦争でロシア・イランが連携 兵器、情報を供与

(2026年08月08日)
2026年7月22日(水)、コンゴ共和国イトゥリ州ブニア総合病院のエボラ治療センターで、医療従事者が救急車を消毒している。(AP通信/ディロール・ロツィマ・ディウドネ撮影)

エボラ危機、中国がコンゴで影響力拡大 米国の支援減も影響

(2026年08月07日)
韓国の李在明大統領は、2026年1月7日(水)、中国・上海で韓国メディア関係者との会合で発言した。(ハン・サンギュン/聯合ニュース提供、AP通信経由)

韓国当局、保守系米国人を出国禁止に 李大統領への名誉棄損で起訴

(2026年08月06日)
米インド太平洋軍司令官サミュエル・J・パパロ提督が、2024年8月27日火曜日、フィリピンのマニラで米インド太平洋軍主催の国際軍事会議で演説を行った。(AP通信/アーロン・ファビラ撮影)

米陸軍、西太平洋テニアン島に新型極超音速ミサイルを配備

(2026年07月29日)
写真提供:ブランドン・リッカート軍曹 第7歩兵師団(太平洋多領域軍)所属のアレクサンダー・ヴァハジ大尉(左)、米太平洋軍司令官サミュエル・J・パパロ提督(中央)、第7歩兵師団(太平洋多領域軍)所属のアレクサンダー・マリン中佐(右)が、2026年6月、ヴァリアント・シールド演習中にダークイーグル長距離極超音速兵器で訓練する兵士たちを視察した。ヴァリアント・シールドのような演習は、太平洋軍統合軍が全軍種および同盟国の部隊を統合し、統合軍の強さと多用途性、そして自由で開かれたインド太平洋への我々のコミットメントを示す、精密かつ致命的で圧倒的な多軸・多領域効果を実施する機会を提供する。(米陸軍撮影:ブランドン・リッカート軍曹)

「中国の『超限戦』への備え不十分」専門家が警告

(2026年07月27日)
2015年6月27日土曜日、キューバのハバナで行われた記者会見で、米国上院議員団の一員が米国とキューバの国旗を交差させたピンバッジを着用している。(AP通信/デズモンド・ボイラン撮影)

米国転覆狙い共産主義を推進するキューバ 米国務省が警告

(2026年07月24日)
日本の小泉進次郎防衛大臣が、2026年5月31日(日)、シンガポールで開催されたアジアの年次防衛・安全保障フォーラム「シャングリラ対話」で演説を行った。(AP通信/アハマド・イブラヒム撮影)

小泉防衛相、核巡る議論呼び掛け GCAPやアジア連携も強化

(2026年07月23日)
リトアニアのケストゥティス・ブドリス外相は、2025年4月3日木曜日、ブリュッセルのNATO本部で開催されたNATO外相会議に出席するため到着した際、報道陣の取材に応じた。(AP通信/バージニア・メイヨー撮影)

リトアニア外相、ロシアの破壊工作は「侵略行為」 米軍駐留継続に期待

(2026年07月21日)
新華社通信が公開したこの写真は、2026年7月6日(月)、南太平洋で中国の原子力潜水艦から発射された長距離弾道ミサイルの発射実験の様子を捉えたものだ。(李向超/新華社通信提供、AP通信経由)

中露、スターリンク攻撃計画を極秘協議 軍事協力の実態判明

(2026年07月19日)
フィリピン沿岸警備隊が提供したこの写真には、2025年10月12日(日)、南シナ海のフィリピンが実効支配するティトゥ島(地元ではパグアサ島と呼ばれる)付近で、中国海警局の船舶(右)がフィリピンのBRPダトゥ・パグブアヤに向けて放水砲を発射する様子が写っている。(フィリピン沿岸警備隊提供、AP通信経由)

中国は依然国際法に違反 南シナ海仲裁判断10年で米軍

(2026年07月18日)
→その他のニュース