宗教の「中国化」推進 イエス像を習主席に差し替え命令

(2024年10月15日)

2019年10月1日(火)、北京で行われた共産中国建国70周年記念パレードで、中国の習近平国家主席の大きな肖像画の下で歓声を上げる参加者たち。(AP Photo/Mark Schiefelbein)

By Bill Gertz – The Washington Times – Friday, October 11, 2024

 中国の宗教弾圧に関する米政府の報告書によると、中国政府は国内のカトリックとプロテスタントの教会を取り締まり、イエスの絵の撤去と習近平国家主席の写真への差し替えを命じている。

 9月に公表された報告書「宗教のシニサイゼーション(中国化):中国の強制的宗教政策」によると、中国共産党は公式には無神論だが、宗教を強制的に「中国化」する活動を開始し、国内のあらゆる精神的活動を標的にしている。オックスフォード・ランゲージズによれば、「シニサイゼーション」とは、文字や形を中国風にすることだという。

 報告書は、米政府の独立機関「国際宗教自由委員会(USCIRF)」が作成したもので、「当局はカトリックとプロテスタントのキリスト教徒を中国化の標的にしている」としている。

 「政府は教会から十字架の撤去を命じ、イエス・キリストや聖母マリアの像を習主席の写真に置き換え、教会の入り口に中国共産党のスローガンを掲げることを義務付け、宗教的な文章を検閲し、中国共産党が承認した宗教的な資料を押し付け、聖職者に中国共産党のイデオロギーを説くよう指示した」

 この反宗教キャンペーンは習氏によって開始され、国家管理下の宗教団体によって推進されている。

 しかし報告書によれば、「数千万人」のキリスト教徒が政府管理下の教会を拒否し、それぞれが独自に礼拝しているという。

 報告によると、これらの措置によって信者の「愛国心」を強調することで、中国の宗教を取り巻く環境は一変した。この愛国心とは、習氏のマルクス・レーニン主義を支持するための婉曲表現だという。中国化とは「中国共産党の政治的目的とマルクス主義の宗教の見方に宗教団体が完全に従属すること」だと報告書は述べている。

 共産主義の創始者カール・マルクスは、宗教を「人民のアヘン」と定義した。マルクスの小冊子「共産党宣言」は、共産主義と宗教は相いれないと主張している。しかし、中国の憲法は、少なくとも文書の上では信教の自由を保障している。

 報告書によると、当局は新たな規制と国家管理下の宗教団体を利用して、宗教生活のあらゆる面に共産主義イデオロギーを組み込もうとしている。この取り組みはキリスト教徒に限ったことではない。仏教徒、イスラム教徒、道教信者も標的になっている。

 超国家主義も、政権の政策や政治的意図と矛盾するとみなされた宗教的要素を強制的に根絶するために使われている。

 政府はまた、党に忠誠を誓う人物を主要な宗教家に任命し、礼拝所を党公認の建築物に変え、宗教の教義にプロパガンダを吹き込んだと報告書は訴えている。党が認可していない非公式の宗教活動も同様に非合法化された。

 報告書は「こうした政府の措置によって、国際的に保護されている信教の自由の権利が日常的に侵害されている」と主張している。

 米連邦政府は2021年、中国の人口14億人のうち18%が仏教徒、5%がキリスト教徒、2%がイスラム教徒であると推定した。その他の重要な宗教には、道教、法輪功、民間宗教が含まれる。

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