連邦当局、有名スポーツ選手宅を狙った移民犯罪組織を摘発
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2023年10月22日日曜日、ミズーリ州カンザスシティで行われたロサンゼルス・チャージャーズとのNFLフットボール試合後、インタビューを受けながらチームメイトのパトリック・マホームズ(15)に祝福されるカンザスシティ・チーフスのトラビス・ケルシー(87)。チーフスは31-17で勝利。(AP Photo/Ed Zurga)
By Stephen Dinan – The Washington Times – Tuesday, February 18, 2025
連邦検察当局は18日、全米のプロアスリートを標的にした高度な窃盗グループに関与していたとして、7人のチリ人移民を起訴したことを発表した。
被害者の中には、タンパベイ・バッカニアーズ、ミルウォーキー・バックス、シンシナティ・ベンガルズ、カンザスシティ・チーフスの選手が含まれていた。チーフスの事件は、スター選手であるパトリック・マホームズ氏やトラビス・ケルシー氏の自宅で発生した強盗事件とみられる。
また、バックスのボビー・ポーティス選手の自宅で発生した事件とも一致する内容があり、裁判所の記録によると、彼の自宅からは約150万ドル(約2億2000万円)相当の財産が盗まれた。
捜査当局によれば、窃盗グループはチームのスケジュールを把握し、選手がアウェーの試合で留守にしている間に犯行を行っていたという。
捜査官らは、複数の窃盗現場での携帯電話のデータを分析し、犯行時にその場にいた人物を特定しようと試みた。
さらに、裁判所の令状を取得してアップルのiCloudアカウントにアクセスし、窃盗犯が盗品とみられる物品とともにポーズを取る写真や、ポーティス選手宅の金庫が破壊された直後の画像を発見した。
写真の中には、カンザスシティ・チーフスのシャツを着た男も写っており、捜査官はチーフスの選手宅への窃盗を誇示するためのものだったとみている。
当局は、この7人を「南米窃盗グループ(STAG)」と関連付けている。この組織はチリを拠点とし、米国内の裕福なコミュニティーで盗みを働くためにメンバーを派遣している。
法廷文書では名前が伏せられた連邦捜査局(FBI)の捜査官は、「チリのSTAGは、全米を移動し、有名なプロアスリートの自宅を狙った窃盗を行うことで知られている」と宣誓供述書の中で述べている。
この捜査官によると、窃盗グループはターゲットの家に近づく際、森や暗がりを利用し、窓を破壊したり、スライドドアをこじ開けたりして侵入する。
また、「使い捨て携帯電話」を使用し、偽の加入者情報を登録することで捜査の追跡を妨害し、定期的に携帯電話を替えていた。
この7人は、盗品の州をまたぐ輸送の共謀の罪でフロリダ州の連邦裁判所に起訴された。
起訴された7人の容疑者は、パブロ・ズニガ・カルテス(24)、イグナシオ・ズニガ・カルテス(20)、バスティアン・ヒメネス・フレラウト(27)、ジョーダン・キロガ・サンチェス(22)、バスティアン・オレリャーノ・モラレス(23)、アレクサンダー・フイアギル・チャベス(24)、セルジオ・オルテガ・カベロ(38)。
このうち数人はすでに州レベルで起訴されていた。
本件で言及された窃盗事件には、10月21日バッカニアーズの選手宅への侵入(16万7000ドル相当の財産と銃を盗難)、10月5日、7日チーフスの2選手の自宅での窃盗、11月2日バックスの選手宅への侵入、12月9日シンシナティ・ベンガルズの選手宅への侵入(30万ドル相当の盗難)、12月9日メンフィス・グリズリーズの選手宅での窃盗(100万ドル相当の被害)が含まれる。
FBI捜査官は、アイスホッケー選手もこの窃盗グループの標的にされていると述べた。