東アジア


饒舌なウクライナの北朝鮮兵捕虜 体制のもろさ露呈

(2025年2月25日)
 【ソウル】1月にウクライナ軍に捕らえられた北朝鮮兵2人が、初の公開インタビューで驚くほど率直に語ったことで、北朝鮮政権のイデオロギー的なもろさが露呈した。
 2人は、ロシアの戦争を支援するために金正恩政権によってクルスク地方に送られた。生きて捕らえられたことが知られているのはこの2人だけだ。これまで写真や映像は公表されていたが、ほとんど発言していなかった。 →続き

ロシアの北朝鮮兵、予想を裏切る高い士気・規律、高度な装備

(2025年2月5日)
 【ソウル(韓国)】ロシア・ウクライナ紛争に派遣された北朝鮮軍は、装備が整わず、火砲の餌食になるだけだろうとみられていたが、戦場からの報告によると、モチベーションは高く、質の高い訓練を受け、高度な装備を備えていることが明らかになっている。
 ウクライナを支援する米国と同盟国にとって懸念されるのは、推定1万1000人規模の北朝鮮軍部隊が、多くの犠牲をものともせず、高強度の現代戦において戦闘経験を積んでいることだ。これは、現在の西側諸国の兵士たちにはできないことだ。 →続き

トランプ政権発足、世界は反中国で結束を 中立という幻想

(2025年1月25日)
 バイデン体制の空虚な時代が終わり、トランプ列車が今週、うなりを上げながらワシントンに進入した。これほどまでの活気と勝利の凱歌とともにホワイトハウス入りしたのは、1829年のアンドリュー・ジャクソン以来だ。ジャクソンは1824年にジョン・クインシー・アダムズに敗れ、選挙が盗まれたと訴えていたが、4年後、決定的な勝利を収め、ホワイトハウスに返り咲いた。
 第7代大統領ジャクソンは、米国民主主義の黄金時代(ジャクソニアン・デモクラシーとして知られる)の到来を告げる変革期の国家指導者となった。歴史にその名を残すフランス人知識人アレクシス・ド・トクビルは、この期間を民主主義の理想が実現した時代と称賛した。 →続き

北朝鮮、日本のNATO代表部設置に反発

(2025年1月22日)
 【ソウル(韓国)】北朝鮮は、朝鮮戦争以来の大規模な紛争で、同盟国ロシアとともにウクライナと戦っているが、20日、北大西洋条約機構(NATO)との関係を深める日本政府を激しく非難、同盟国ロシアを支援する姿勢を示した。
 インド太平洋の大国である日本は先週、大西洋をまたぐ軍事同盟NATOへの代表部を開設した。日本とNATOのこれまでの関係は、ベルギーのブリュッセルの大使館を通じて管理されていた。代表部開設は、ドナルド・トランプ氏が今週2度目のホワイトハウス入りを果たす中、日本政府が地域の安全保障同盟に大きな懸念を抱いていることを反映している。 →続き

揺れ動く米韓の限界を試した北朝鮮ミサイル

(2025年1月12日)
 米国バイデン政権が終焉(しゅうえん)を控え、韓国の政策決定が大統領弾劾劇により停止している中、6日の北朝鮮の行動は平常運転だった。
 ブリンケン米国務長官がソウルで韓国の趙兌烈外相と会談している最中に、独裁国家・北朝鮮は中距離弾道ミサイル(IRBM)とみられるミサイルの発射実験を行ったのだ。 →続き

中国の「運命共同体」論にだまされるな ハドソン研究所中国センター所長 マイルズ・ユー

(2025年1月8日)
 大みそかの深夜、時計の針が0時を指すと、中国の習近平国家主席は共産主義の勝利への確信とイデオロギーへの熱意に満ちた演説を行った。習氏は中国が取り組んでいる計画を「この100年、世界が見たことのない壮大な変革」と呼んだ。これは、「人類運命共同体」というビジョンを婉曲的に表現したものだ。
 この壮大な理想は、中国の国家復興ではなく、世界支配へのロードマップだ。それはすなわち、中国共産党は、中国がルールを書き、異論を封じ込める新しい世界秩序の構築者だと考えているということだ。 →続き

韓国の弾劾劇揺るがす謎の疑惑と隠蔽工作

(2025年1月4日)
 【ソウル】狂気じみた陰謀論のように聞こえるかもしれないが、韓国では、安全保障が常にメディアの見出しを飾る一方で、この21世紀の都市で、迷信的な慣習が至る所で見られる。真実は小説よりも奇なりである。
 その一例を挙げる。警察によれば、12月3日に尹錫悦大統領が戒厳令を発令した際、国家安全保障の危機を演出するために国境で秘密工作が行われた証拠を発見したという。検察はまた、シャーマンが最高レベルの政策決定に関与していた可能性があるとしている。 →続き