ビル・ガーツ


中国が宇宙に兵器配備を計画か 衛星破壊能力も強化へ-米報告

(2022年12月8日)
 中国が、宇宙空間に地上への攻撃を想定した兵器を配備する計画に取り組んでいることが国防総省の最新の報告から明らかになった。中国は衛星破壊兵器(ASAT)など宇宙兵器の開発を強化しており、米軍は警戒を強めている
 米国防総省は11月末に公表した中国の軍事・安全保障分野の動向に関する年次報告書で、中国が宇宙兵器の増強を急ピッチで進めており、ASAT、レーザー兵器、軌道上のキラーロボット、サイバーツールなどを使って衛星を無力化するなど、敵の「目と耳をつぶす」ことを目指していると指摘した。 →続き

米軍無人機の呼称に変化 ポリコレを考慮か

(2022年12月3日)
 国防総省は今後、(性別などによる差別を避ける)ポリティカル・コレクトネスを考慮して、無人機などの自律型兵器に「unmanned(無人)」の代わりに「uncrewed(無人)」という用語を使用する。国防総省が公表した中国軍に関する議会への最新年次報告でこの変更が明らかになった。
 この変更により影響を受けるのは、略語の多い軍の専門用語のうち、UAS(無人=unmanned=航空システム)、UAV(無人=unmanned=機)、UCAV(無人=unmanned=戦闘攻撃機)の三つ。 →続き

中国が衛星追跡レーダー公開 宇宙戦能力を強化、友好国に売却も

(2022年11月20日)
 中国は、人工衛星を探知、追跡可能な最新の軍用レーダーの「友好」国への売却を狙っている。専門家によると、有事にはミサイルと併用することで米国などの衛星の破壊に利用することも可能となり、専門家は警戒を呼び掛けている。
 レーダーは、中国・珠海で今月行われた中国国際航空宇宙博覧会(珠海航空ショー)で初めて公開された「SLC18」。広範囲を素早く探査することが可能なアクティブフェーズドアレイレーダー(AESA)で、開発した中国国営の中国電子科技集団(CETC)によると、あらゆる天候の下で複数の低軌道上の衛星を同時に探知、追跡でき、軌道を予測することも可能という。 →続き

米中会談、バイデン氏は関与を求め、習氏は拒否

(2022年11月17日)
 バイデン大統領と中国の習近平国家主席は、14日の3時間に及ぶ非公開の会談で、米中関係の将来について、大きく異なる考えを持っていることが明らかになった。バイデン氏は2国間の関与拡大を求める一方、習氏は米国に手を引くよう求め、台湾やその他の問題に関して「レッドライン」を超えないよう露骨に警告した。
 ホワイトハウスの公式発表によれば、バイデン氏は、ますます攻撃的になっていると指摘されている中国との衝突を避けることを強調した。つまり、米政府はアジアでの「新たな冷戦」を望んでおらず、緊張緩和を目的とした会談や関与を通じて、両国間の緊張を静めたいということだ。 →続き

中国、航空ショーで最新鋭戦闘機を披露

(2022年11月13日)
 中国軍は今週、珠海で行われた航空ショーで新型のステルス戦闘機、殲20を公開した。殲20は、米軍の技術を盗み出して造られた戦闘機だ。
 中国国営メディアは、殲20の航空ショーへの参加を歓迎し、「国産の第4世代中長距離戦闘機」として紹介した。共産党機関紙・人民日報系の環球時報は、殲20は国産エンジンを搭載した初のモデルであり、2機が来場者らを「圧倒」したと報じた。 →続き

米軍、豪に爆撃機B52配備へ 中国への対抗鮮明

(2022年11月4日)
 米国防総省は、オーストラリアに戦略爆撃機B52を配備することを明らかにした。太平洋地域での戦力を増強するとともに、域内の同盟国と連携して中国に対抗していく戦略の一環。
 計画では、豪北部のティンダル空軍基地に6機のB52が巡回配備される。国防総省のライダー報道官は、同盟国、パートナー国に対し「米国が信頼できるパートナーであり、世界中の不測の事態に対応できる能力を備えている」ことを示すとともに、中国に「米軍は抑止力を持ち、必要なら交戦する」という「明確なメッセージ」を送るためとの見方を示した。 →続き

コロナは武漢研究所から流出、発生源めぐり新報告-米上院

(2022年11月3日)
 米上院の共和党議員らは、新型コロナウイルスの発生源は、野生動物ではなく、中国の武漢ウイルス研究所(WIV)である可能性が高いとする新たな報告を公表した。発生源に関する世界保健機関(WHO)などの報告より、さらに踏み込んだものとなっている。
 報告は厚生教育労働年金委員会の議員らが作成し、10月下旬に公表した。新型コロナの感染拡大は「研究に関連する事故が原因であることを示す重大な証拠が浮上した」と指摘、WIVからの流出とすれば、「武漢で急速に拡大した初期の疫学的状況、最初の救援要請が行われた場所が(WIVに)近かった」ことの説明がつくとしている。 →続き