中国と北朝鮮 水中無人攻撃艇を開発、魚雷搭載か

(2023年4月15日)

2019年6月20日、中国の新華社通信が公開したファイル写真で、訪問中の中国の習近平国家主席(左)と北朝鮮の金正恩委員長は、北朝鮮の平壌の通りを移動しながらオープントップのリムジンから手を振っている。2011年に父親の死後、権力を握って以来、金正恩は10年間、自分が若くて弱く、貧しい核武装国家を支配する一族の残忍な王朝的支配を拡大できないという疑念を払拭してきた。(Ju Peng/Xinhua via AP, File)

By Bill Gertz – The Washington Times – Wednesday, April 12, 2023

 中国と北朝鮮は、ロシアの核兵器搭載型の原子力魚雷「ポセイドン」に似た水中無人攻撃艇の開発を進めている。

 中国の新型の超大型水中無人艇は、2月にアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで開催された兵器見本市で公開された。開発したのは中国船舶工業集団(CSSC)705研究所で、魚雷発射管用の開口部が四つあり、潜水艦や水上艦を攻撃するために使われる可能性が高いことを示している。

 海軍戦の専門家であるH・I・サットン氏が、海軍専門メディア「ネイバル・ニュース」で最初にこの無人艇を公開し、無人攻撃艇に魚雷を装備することは、中国の兵器技術の大きな飛躍を意味すると述べている。

 その一方でサットン氏は、「魚雷のような標的を識別する必要がある兵器を自律型水中無人艇に搭載することは問題がある。ブルー・オン・ブルー(同士討ち)のリスクを高めることになるからだ」と指摘、誤射の可能性を強調した。

 中国の無人攻撃艇は、人間の介入なしにロボットが標的の識別から攻撃の決定、破壊まで完全にロボットが実施する可能性が高いため、倫理的、法的な問題も生じる。無人攻撃艇は人間が制御することができず、攻撃を実行するかどうかの判断をロボットが自律的に行うことになる。

 サットン氏は、「中国は他の国々に比べて、こうしたリスクを負うことに抵抗がないように見える」と述べている。

 中国の無人攻撃艇の画像には、側面にソナー(音波探知機)のようなものが見える。

 北朝鮮も水中無人攻撃艇「ヘイル(津波)2」を開発しており、サットン氏はこれを通常動力式の「ミニポセイドン」と名付けている。ロシアのものよりはるかに小さく、核を搭載した魚雷として使用される可能性がある。

 ヘイル2は3月下旬に公開され、4月4日から7日まで試験が実施された。報道では、航続距離は1000キロ、平均速度は時速8・5キロとされている。サットン氏は、「魚雷よりもはるかに遅い」と指摘している。

 昨年5月に本コラムで明らかにしたように、インド太平洋軍のアキリーノ司令官は議会証言で、港や都市全体を破壊できるメガトン級の核弾頭を搭載した初の魚雷ポセイドンをロシアが配備しようとしていることを明らかにした。ポセイドンは速度が速く、ロシアの新しい特殊用途潜水艦「ベルゴロド」に最大6発が搭載される見込みという。

 米ボーイングも米海軍向けに「オルカ」や「エコー・ボイジャー」などの大型水中無人艇を開発しているが、どちらも無人艇自体に魚雷を発射するための装備はない。最初のオルカは、2022年4月に進水している。

 海軍によると、オルカには、対潜水艦魚雷を搭載し、海底に設置される機雷「ハンマーヘッド」が装備されるという。

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