社説


バイデン経済の二重苦

(2022年9月23日)
 バイデン大統領が、米経済にもたらそうとしている損害は、まだそれほど明白になっていないものの、今、間違いなく表れている。彼が起こしたインフレの嵐の牙に向かって盲目的に突っ走ると、崩壊の可能性が高まる。謝罪することのない大統領が非難を受け入れ、方針を訂正する可能性はほとんどなく、国民は、雲が切れるまで身をかがめながら、強風をやり過ごす外に選択の余地はない。
 火曜日に発表された労働省の8月のインフレ報告書は、米国人としては恐怖を覚えずにはいられない。消費者物価指数は、7月の数値から0.1%の上昇を示し、前年比インフレ率は8.3%とかなりの高率だった。エコノミストらは、若干緩やかな8.1%と予測していた。発表を受けて、ダウ工→続き

命取りのバイデン国境

(2022年9月15日)
 殺人は最も恐ろしい犯罪である。避けられたはずの殺人なら、なおさらだ。不法移民に起因する米国人の殺害は、そういった予防可能な死亡の中に数えられる。バイデン大統領の緩い国境警備が、その直接的な原因であり、進行中の悲劇を止めることを拒んだことは、バイデン氏の失敗の中でも最も無慈悲な失策である。
 バイデン時代以前は、不法滞在者が犯した殺人や過失致死の有罪判決は、5年間を通して年間平均4件未満だった。税関・国境取締局(CBP)のデータによると、バイデン大統領が就任した最初の会計年度に、その数は60件に急増した。9月30日に終了する2022会計年度では、これまでのところ、さらに53件が記録されている。 →続き

バイデンの移民政策の失政を証言

(2022年9月9日)
 先週、税関・国境警備局(CBP)職員らは、移民の密入国請負業者らによって置き去りにされていた乳幼児らを救出した。捜査官らは、泣いている1歳半の子供と無反応な生後4カ月の子供を発見、ルークビルの病院に搬送した。
 当局は、拘束された移民が子供の安否確認を求めたことを受けて、その場所を知った。子供らは、その後、病院を出て、米国の国境を越えてきた同伴者のいない未成年者の世話をする難民再定住事務所に戻された。 →続き

米経済の将来を偽るバイデン政策

(2022年9月1日)
 「未来は過去とは違う」と、希代の男、(プロ野球選手)ヨギ・ベラは皮肉を言ったとされている。彼は、自分の未来がどうなるか、正しく予測できなかった。地平線上に表れる未来は、わずか、1ドルにも届かなく見えるものなのだ。自力で世界の頂点に立った米国人が、驚くべきことに、世界経済の暗黒の真っただ中にいる。バイデン大統領の国民に新たな税負担を課すとする戦略が、この絶望的闇を深めることは間違いない。
 人類がこれまでに成し遂げた業績により、世界は、一挙に飛躍的進歩を遂げるに違いないと思われたにもかかわらず、21世紀30年目に差し掛かり、目に映るのは、絶望との闘いに突き進んでいる世界の姿だ。ピュー・リサーチ・センターの最新の調査で、えり抜き→続き

政府と山火事の闘い

(2022年8月18日)
 米国の西部が、再び燃え上がっている。地元の住民にとって、町や都市を一望する乾き切った丘が赤々と照らし出される光景は、熱く、乾燥した夏で知られるこの地域では、季節の風物詩だ。連邦議会は重たい腰を上げて、救済策を講じようとしている。しかし、今のところ、米政府の知恵は山火事には到底太刀打ちできていない。
 全米省庁合同火災センター(NIFC)によると、この夏、4万件近くの火災がすでに、580万エーカー(約2万3000平方キロ)以上を焼き尽くした。これは、2015年以来、最大であり、年平均の370万エーカーをはるかに上回っている。 →続き

バイデン氏は退くべきだ

(2022年8月11日)
 バイデン大統領が、テレプロンプターに遅れずに付いていくのに苦労した際には、眼鏡が役立つかもしれないが、彼が現在の米経済を見る近視眼的病には、明白な治療法は見当たらない。景気後退の兆候に対する彼の見る目のなさは、まだ任期の半分も満たしていないのに、もう米国人は、彼に何が何でも歴史書の中に引っ込んでほしいという結論に行き着いてしまっている。
 バイデン氏は先週、木曜日に行われた第2四半期の国内総生産(GDP)成長率低下についての発表に対応するため、ホワイトハウスの演壇に立った。予想に反して彼は、雇用の伸び率の増加、失業率の低下、いわゆるインフレ低減法案の利点を宣伝した。「あれは、私には、不況のようには聞こえない」と、彼はうなるよう→続き

バイデン氏が招いた不況

(2022年8月4日)
 明らかであり、今や公認されている。つまり米経済は不況に陥っている。パワーを失ったジェット旅客機のように、国を動かす生産力は、プスンプスンと音を立て、きしみながら着陸した。国民は、かぶったほこりを払って、バイデン大統領と民主党の仲間に、不幸へのフライトに燃料を供給してくれたと感謝するはずだ。
 経済分析局は木曜日、米経済は第2四半期に0.9%縮小したと報告した。第1四半期には国内総生産(GDP)は1.6%減少しており、傾向線は典型的な不況を示している。 →続き