コメンタリー


無人艇で潜水艦戦能力向上を 水中防衛能力高める中露-シンクタンク

(2023年6月11日)
 米シンクタンク、ハドソン研究所が戦略潜水艦に関する報告書を公表、中国とロシアが水中での戦闘・防衛能力を向上させているため、台湾海峡での紛争の抑止、敵国の潜水艦の追跡という米国の核搭載潜水艦が担う主要任務の遂行が困難になると指摘した。
 米軍は長年、潜水艦によって敵国に対し戦略的優位を保ってきた。一方、中露軍は近年、南シナ海、東シナ海、北極海での水中防衛能力の強化に取り組んできた。 →続き

北朝鮮、中国国境に壁、コロナ・脱北を懸念か

(2023年6月2日)
 【ソウル発】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は、2018年と2019年に行われたトランプ米大統領との会談に感化され、その目玉政策の一つを採用したのだろうか。
 北朝鮮の国家意思決定をめぐる不透明さを考えると、それを知ることは不可能だ。ただ、確実に言えるのは、金氏の最も重要な同盟国であるはずの中国との840マイル(約1350キロ)の国境の大部分に壁が作られているということだ。 →続き

バイデン氏の石油備蓄放出は意図的か

(2023年6月1日)
 バイデン大統領はエネルギー不足のようだが、足らないのは、80歳の自分を動かすためのエネルギーだけではない。バイデン氏は、国の緊急石油備蓄の半分近くを放出した。必要不可欠な燃料であり、補充する義務があるが、今のところ一滴も補充されていない。大量の石油を補充する気はなく、備蓄の減少は、化石燃料との闘いの中でバイデン氏が意図的に起こしたものではないかと思えてくる。
 エネルギー省は今月に入って、「戦略石油備蓄のために最大300万バレルの石油を購入する」と発表した。これは「購入しようとする」と言った方が正確だ。昨年12月に入札を募ったが、購入できなかった。これによって、石油備蓄の活用というバイデン氏の考えに少なからず疑問が投げ掛けられること→続き

中国軍備増強で高まる核戦争のリスク、米政権の戦略は不十分-報告

(2023年5月31日)
 中国の核戦力増強が急速に進み、核戦争の危険性が高まっている―。米国の有力研究機関が最新の報告「第二の核大国としての中国の出現」を公表、ロシアと新たな核大国を目指す中国の双方に対処するために核戦力を強化する必要があると訴えた。
 報告を作成したのは、ローレンス・リバモア国立研究所「全地球安全保障研究センター」の超党派の専門家グループ。米戦略軍のリチャード前司令官の要請を受けて作成されたもので、中国とロシアという二つの核大国に対処するため抑止力を強化しなければならないが、米国はその準備が整っていないと強く警告している。 →続き

ドローン民間活用に課題山積 韓国は「技術的に優位」

(2023年5月26日)
 【ソウル】ライトが点滅し、若者たちがボール形のドローンをいじり、リモコン装置を持った選手がネットの囲いの端で操縦の練習をしている。韓国・松島で開催された「ドローンサッカー」国際選手権の会場には、緊張感が漂っていた。
 5人で構成されるチームは、保護のための円形の外殻を持つ(4個の回転翼の)クアッドコプタードローンを、円形のゴールポストに押し込もうとしている。試合はネットが張られたピッチの中で行われる。 →続き

FBIが政敵の攻撃-バイデン政権

(2023年5月24日)
 ダーラム特別検察官の報告書で、連邦捜査局(FBI)が未評価で根拠の弱い情報を基に、2016年大統領選のトランプ陣営への捜査を開始し、監視していたことが明らかになった。FBIの上層部はロシアの共謀を確信していたため、捜索令状を得るために、潔白であることを示す証拠には目をつぶり、ヒラリー・クリントン陣営とロシアのスパイ活動の脅威の可能性を信用した。あるFBI職員は、トランプ氏の側近らを盗聴するために、外国情報活動監視裁判所(FISC)に偽造した証拠を提出した。
 この職員は、この捜査が政治的な動機によるものであることを理解していた。 →続き