コメンタリー


コロナ発生源、判断に消極的な情報機関

(2023年7月5日)
 何百万人もの犠牲者を出した新型コロナウイルスの発生源は、米国民が納得するほど解明されていない。しかし、米国の情報機関は、最も可能性の高い原因について詳しく調べようとせず、ただ見ているだけだ。
 決定的な説明がないのだから、もっともらしい説明を探さざるを得ない。新型コロナは実験で作られ、武漢ウイルス研究所(WIV)から流出した可能性がある。中国が責任を取ろうとしない以上、米国は慎重を期して、中国から距離を置くべきだ。 →続き

台湾有事 対中海上封鎖は可能か-国防権限法案で米下院検討

(2023年6月30日)
 米下院は国防権限法案に、米軍による対中海上封鎖の可能性についての調査を盛り込むことを検討している。台湾有事の際に海軍による海上封鎖で中国の石油輸入を遮断することが可能かどうかの調査を国防総省に命じるもので、議会で中国による台湾への武力侵攻への警戒が強まっていることを示している。
 下院軍事委員会での23日の審議で、対中海上封鎖について調査し、半年以内に議会に報告するようオースティン国防長官に求める項目が盛り込まれた。 →続き

バイデン政権の「イラン核合意」

(2023年6月28日)
 外交官の仕事は、交渉し、歩み寄ることであり、論争することもある。正式な対面外交が失敗した場合、別の手段で交渉し、歩み寄り、論争する。
 いわゆるイラン核合意を復活させようという取り組みは実を結ばなかったが、バイデン大統領の交渉チームは、非公式かつ間接的にイランとの交渉を続けているようだ。 →続き

バイデン氏、習氏は「独裁者」 発言評価する専門家も

(2023年6月25日)
 2月に米空軍が大西洋上空で中国のスパイ気球を撃墜した際の対応について、バイデン大統領が、中国の習近平国家主席を「独裁者」と呼んだことに中国が強く反発している。
 バイデン氏は20日、カリフォルニア州で行った資金集めパーティーで「(スパイ気球を)撃ち落とした時、習近平国家主席が強く反発したのは、この気球のことを知らなかったからだ。…独裁者にとって、何が起こったかを知らなかったということは大変な恥だ」と述べた。ブリンケン国務長官が関係改善のために中国を訪れた直後のことだった。 →続き

アジア各国が対中連携 米国の好機に

(2023年6月23日)
 【ソウル】ブリンケン国務長官と中国の習近平国家主席は19日、北京で2日間にわたって行われた関係修復のための会談に満足していると宣言したが、中国近隣諸国との交渉は難航しており、習氏にとって懸念材料となっている。
 インドとベトナムの国防トップがニューデリーで会談を行っている。両国は中国と戦火を交えたことがあり、未解決の領土問題も抱えている。 →続き

バイデン氏の失態、立ち上がるテキサス州

(2023年6月21日)
 米国を襲うメキシコの麻薬カルテルに対し、ついに当局が行動を起こした。しかし、国土の防衛に乗り出したのは、ワシントンの連邦政府ではなく、テキサス州の責任感の強い議員らだ。
 バイデン大統領は国家安全保障の最高責任者のふりをしてきたが、失敗が明らかになり、真の姿を隠すことができなくなった。 →続き

米中国防トップがシンガポールで対決

(2023年6月14日)
 シンガポールで2日~4日に開催されたアジア安全保障会議(通称シャングリラ会合)は、米中の国防トップが互いに牽制し合うなど、両国の緊張関係が際立った。一方でバイデン米政権からは中国に対し融和的な姿勢が目立ち、専門家らは懸念を示している。
 このところ、中国軍機が米軍偵察機に接近、台湾海峡を航行中の米海軍駆逐艦の前を中国の艦艇が横切るなど、中国による危険な挑発が続いている。 →続き