安全保障


中国のスパイ気球は米プロバイダー通じ本国に情報

(2024年1月1日)
 2023年初めに米上空を飛行した中国のスパイ気球は、米国のインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)を通じて中国に情報を送っていた。
 バイデン政権の現・元当局者らが28日にNBCニュースに語ったところによると、このスパイ気球は米国のISPを利用して、主に航行情報を入手していた。どのISPかは明らかにされていないが、このISPは独自に調査し、連邦政府当局者と話し合った上で、この疑惑に反論した。 →続き

AIでサイバー攻撃のスキルが向上、専門家が懸念

(2023年12月18日)
 サイバーセキュリティー企業センチネルワンのアレックス・ステイモス氏によると、米国の中規模企業を攻撃しているサイバー犯罪者のスキルが向上し、以前は中国やロシアの専門的な政府系ハッカーに限られていたスキルを駆使するようになっている。
 ステイモス氏は、新しい人工知能(AI)ツールによって、攻撃を受ける企業側のスキルがアップし、政府系サイバー攻撃者に対抗できるようになることを期待しているという。同氏は、フェイスブック在職中に政府系ハッカーの攻撃を経験しており、2018年に同社を退職した。 →続き

米商務長官、AIチップの対中輸出阻止で予算増額を主張

(2023年12月4日)
 ジーナ・レモンド米商務長官は、機密性の高い人工知能(AI)マイクロチップ技術の中国輸出を阻止するための資金を米政府は大幅に増やす必要があると主張した。レモンド氏は、中国当局が拡大された米政府の輸出規制を強引に逃れようとしていると警告している。
 レモンド氏は週末に開催された「レーガン国防フォーラム」で、商務省の産業安全保障局(BIS)は民間企業の最も機密性の高い技術の輸出制限を統制しているが、その予算が大幅に不足していると述べた。 →続き

中国偵察気球、任務は極超音速ミサイルのための情報収集

(2023年12月3日)
 中国の国防研究報告書によると、高高度気球計画は人民解放軍(PLA)の極超音速ミサイル計画と連動しており、米国との衝突に備えて、この二つの計画を管轄する「近宇宙軍」が新設されたという。
 国立国防科技大学の研究者グループの報告によれば、PLAは極超音速ミサイルと高高度気球のために新たに近宇宙軍を設置した。2月に米本土を横断し、サウスカロライナ沖で空軍の戦闘機によって撃墜された偵察気球もこの高高度気球に当たる。 →続き

生成AIに悪用リスク 国防総省が指摘

(2023年11月8日)
 国防総省の当局者によれば、強力な人工知能(AI)モデルは、一般に考えられているよりも悪用されやすく、軍に生成AIツールを本格的に取り入れる用意は今のところない。
 国防高等研究計画局(DARPA)で、セキュリティー上の制約を破り、大規模言語モデル(LLM)と呼ばれる複雑なアルゴリズムを調査した結果、ここから派生した技術に危険性があることが明らかになったという。DARPAのプログラムの責任者、アルバロ・バレスケス氏が明らかにした。 →続き

中国、地下核施設を増強-米国防総省報告

(2023年10月30日)
 米国防総省は、中国の軍事力に関する年次報告で、中国が大規模な軍備増強の一環として拡張している地下核・兵器施設についての詳細を公表した。
 報告は今月中旬に公開され、中国の核戦力を隠蔽し、保護するための地下施設に触れている。地下壕(ごう)やトンネルは人民解放軍(PLA)の核弾頭やミサイルを保管するとともに、指揮統制施設としても使用され、「近代的なミサイル・地上・航空・海軍部隊」の強化にも貢献しているという。 →続き