安全保障


中国が新型の極超音速兵器試射 米の流出機密文書に記載、台湾有事に米軍無力化も

(2023年4月22日)
 2月に公表された国防総省の内部文書には、中国が新しい極超音速ミサイルの試験発射を行ったことが詳細に記されており、米軍のアナリストは、将来の紛争で陸上と海上への長距離攻撃に使用されると考えていることが明らかになった。
 この文書は、統合参謀本部が作成し、オースティン国防長官とミリー統合参謀本部議長に提出したもので、空軍州兵が数カ月間にわたってリークした機密文書の一部。 →続き

中国と北朝鮮 水中無人攻撃艇を開発、魚雷搭載か

(2023年4月15日)
 中国と北朝鮮は、ロシアの核兵器搭載型の原子力魚雷「ポセイドン」に似た水中無人攻撃艇の開発を進めている。
 中国の新型の超大型水中無人艇は、2月にアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで開催された兵器見本市で公開された。開発したのは中国船舶工業集団(CSSC)705研究所で、魚雷発射管用の開口部が四つあり、潜水艦や水上艦を攻撃するために使われる可能性が高いことを示している。 →続き

米国の農地買い漁る中国、食料安全保障への脅威に 議会や州で規制の動き進む

(2023年4月8日)
 中国政府は、組織的に米国の農地を買収している。増える中国国内の需要を満たし、減少する農地と水質汚染によって縮小する農業部門を補完し、自国の食料安全保障を強化するための戦略の一環だ。一方で米国でも、中国などによる農地買収への警戒感が強まっている。
 外国の土地取引の監視を担当していたマーシャル・ビングスリー元財務省次官補によると、中国政府は20年以上前から、米国の国家安全保障に関わる施設近くの土地、不動産の購入に取り組んできた。中国はまた、法執行機関に近いニューヨークのオフィスビルも購入しているという。 →続き

中国の宇宙戦兵器は「最も差し迫った脅威」-米宇宙軍トップが警告

(2023年3月17日)
 中国軍は、米国との有事に備えて347基の人工衛星を配備しており、そのうち35基は半年以内に打ち上げられたものだ。米宇宙軍トップのサルツマン作戦部長は議会証言で、「宇宙強国」を目指す中国の軍拡に警戒を呼び掛けた。
 サルツマン氏は14日、上院軍事委員会戦略兵力小委員会で証言し、中国の宇宙戦兵器について、「最も差し迫った脅威」と指摘、ロシアの宇宙戦兵器についても「非常に大きな脅威」との見方を示した。 →続き

ロシアが中国にウラン供給 核増強を後押し、米が懸念

(2023年3月10日)
 米国防総省は8日、ロシアが中国の原子炉にウランを供給していることに懸念を表明した。中国は核戦力の増強を急速に進めており、原子炉で発生したプルトニウムは核弾頭の原料として使用される。
 プラム米国防次官補(宇宙政策担当)は、下院軍事委員会戦略軍小委員会の公聴会で証言し、ロシアの国営原子力企業ロスアトムが、中国の高速増殖炉にウランを供給していることについて、中国の核弾頭製造を後押しすることになると警告。ランボーム小委員長(共和)は、中露の核協力を断ち、ロスアトムからのウラン供給を停止させるための戦略の立案を政権に求めた。 →続き

ブラックリスト入り中国企業への技術輸出が横行

(2023年3月6日)
 米国の技術情報が中国軍の強化に使われるのを防ぐというバイデン米政権が発表した方針にもかかわらず、米商務省は昨年6カ月間に、中国に対する230億ドル相当の米機密技術売却を承認していたことが分かった。
 商務省産業安全保障局(BIS)のアラン・エステベス商務次官は、下院外交委員会が開いた中国共産党による「侵略」への対応に関する公聴会で、米国の技術が中国軍や情報・治安機関を助けることを防ぐために「あらゆることをしている」と述べた。 →続き

中国が新型エンジン開発、極超音速 2倍の大出力実現

(2023年2月25日)
 中国軍は、固体燃料を使った「外気吸入型」極超音速ジェットエンジンの試作に成功したことを明らかにした。極超音速ミサイルに搭載するためのエンジンだ。
 香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、この新型エンジンを開発したのは湖南省長沙市の国防科技大学の研究チームで、燃料効率が大幅に改善、実用化されれば、中国軍の極超音速ミサイルの射程が大幅に延びることになる。 →続き