国際


ロシアの原油離れ欧州で加速、米国へのシフト進む

(2023年4月2日)
 ロシアのウクライナ侵攻を受けて、欧州の米国産原油へのシフトが進んでいる。侵攻に制裁を科す欧米に対してロシアは、エネルギー大国としての地位を武器に対抗しようとしたが、思うように進んでいないようだ。
 ロシア政府の最新の発表によると、原油需要減のため6月まで生産量を5%削減する。報道によると、今年初めの2カ月間のエネルギー販売による政府収入は、前年の同時期の半分、歳出はウクライナ侵攻で50%増加している。 →続き

ウクライナで苦戦のロシア、東アジアでミサイル試射

(2023年3月31日)
 岸田文雄首相のウクライナ訪問から1週間、米空母が合同訓練の一環として韓国に停泊した28日にロシアは、日本海に向けて対艦ミサイル2発の試験発射を行った。
 ロシアは、高速ミサイル艇2隻が、日本海のウラジオストクの南にあるピョートル大帝湾での訓練中に、100キロ離れた模擬目標に向けて2発のミサイルを発射したと発表した。モスクワ・タイムズによると、発射されたのは巡航ミサイル「モスキート」で、音速の3倍の速さで飛行でき、射程は160キロ以上という。 →続き

識別圏侵入で台湾に圧力 中国軍機は昨年79%増、月144機-米CSIS報告

(2023年3月31日)
 米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)の報告書によると、中国軍機が台湾の防空識別圏(ADIZ)への侵入を増加させ、台湾への軍事的圧力を強化している。
 報告書は、台湾国防部が提供したデータを分析したもので、ADIZ侵入は昨年8月にペロシ米下院議長(当時)が台湾を訪問した後にピークに達した。 →続き

北朝鮮、ミサイル実験で「核の反撃」シミュレーション

(2023年3月24日)
 【ソウル】北朝鮮は、米韓の軍事訓練は侵略の予行演習だと主張し強く反発、20日にまた短距離弾道ミサイルの発射実験を行った。北朝鮮は、ミサイルの試射は戦争ドクトリンを見直し、向上させるための幅広い取り組みの一環だと主張している。
 2日間にわたった北朝鮮の試射は、復活した米韓両国軍によると軍事演習「フリーダムシールド」中に行われ、韓国側の情報によると、試射の中で、核攻撃制御システムの管理、部隊の核反撃態勢への移行、模擬核弾頭を搭載した戦術弾道ミサイルの発射が行われた。 →続き

中国共産党 巧妙な覇権工作-前大統領副補佐官が警告

(2023年3月10日)
 トランプ前米政権で大統領副補佐官(国家安全保障担当)を務めたマット・ポッティンジャー氏は、新設された米下院中国特別委員会で証言し、中国共産党(CCP)は、自国の覇権主義を巧妙なプロパガンダで覆い隠していると警戒を呼び掛けた。
 ポッティンジャー氏は2月28日、同委の初めての公聴会で、習氏の過去の演説などをまとめた動画を公表。その中で習氏は2021年6月18日のCCPの新党員の宣誓式で、「党の秘密を守り、生涯、共産主義のために戦う」ことを誓わせている。また、13年1月の党中央委員会でのスピーチでは、「資本主義は必ず滅び、社会主義は必ず勝利する」と述べている。 →続き