国際


21世紀の紛争を止める国連の限界を露呈したウクライナ戦争

(2022年11月7日)
 近年の国連史の中で最も厳しく、広範な非難の一つとなった。米国とその同盟国を中心とする143カ国は10月12日、ロシアのウクライナ侵攻を非難し、プーチン大統領にウクライナ領からの全軍撤退を要求する決議を採択した。
 反対票を投じたのはロシア、ベラルーシ、北朝鮮、ニカラグア、シリアのわずか5カ国であり、30カ国近くが棄権した。アントニー・ブリンケン米国務長官は、この投票をロシアの軍事的侵略に対する国際的結束の「驚くべき」デモンストレーションとして称賛した。 →続き

北朝鮮、世界の関心が薄れる中、核・ミサイル開発を推進

(2022年11月5日)
 米国家安全保障会議(NSC)の元高官によると、北朝鮮の金正恩総書記は、ロシアのウクライナ侵攻、中国と台湾の緊張の高まり、依然として猛威を振るう新型コロナウイルスなどに世界の注目が集中しているこの機を生かして、米国と同盟国からの批判をあまり受けることなく、核とミサイルの開発を進めている。
 オバマ、トランプ両政権で対北朝鮮政策を担当し、トランプ前大統領の補佐官、NSCのアジア担当部長を務めたアリソン・フッカー氏は、「金氏はこれを、ミサイルと核の双方で進展を得る好機とみているのだと思う」と指摘した。 →続き

中国、オランダに違法な「警察署」

(2022年10月30日)
 中国がオランダに違法な「警察署」を設置し、現地の中国国籍保有者を監視していることが現地メディアの報道で明らかになった。
 RTLニュースと調査報道サイト「フォロー・ザ・マンデー」によると、これは中国では「海外服務站」と呼ばれ、ロッテルダムとアムステルダムに設置されている。アムステルダムでは2018年に設置されたという。 →続き

進歩派下院議員、バイデン氏にウクライナでの和平交渉の模索を要請

(2022年10月29日)
 民主党の進歩派下院議員二十数人がバイデン大統領に対し、ウクライナでの和平協議をより積極的に推進するよう求めており、ロシアの侵攻が8カ月目に入る中、ホワイトハウスの戦略をめぐって党内で明確な断絶が見られる。
 24日にバイデン氏に宛てた書簡の中で、進歩的議員連盟(CPC)のプラミラ・ジャヤパル議長(民主、ワシントン州)が率いる30人の議員グループは、「破滅的なエスカレーションのリスク」に言及、「停戦のための現実的な枠組みを求める努力を倍加する」よう政府に要求した。 →続き

英「孔子学院」閉鎖へ 世界最多30カ所、新首相表明

(2022年10月28日)
 英国のスナク新首相は、中国は世界にとって最大の脅威と指摘、中国のプロパガンダ、影響工作の拠点とされる「孔子学院」を閉鎖する意向を表明した。
 スナク氏は25日、ツイッターで、英国内の30カ所の孔子学院を新政府の対中政策の中で閉鎖すると表明、英紙も同日、この公約実施に政府がすでに取り掛かっていると報じた。孔子学院の大部分は、中国政府が運用し、大学内に設置されている。 →続き