国際


北朝鮮、中国国境に壁、コロナ・脱北を懸念か

(2023年6月2日)
 【ソウル発】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は、2018年と2019年に行われたトランプ米大統領との会談に感化され、その目玉政策の一つを採用したのだろうか。
 北朝鮮の国家意思決定をめぐる不透明さを考えると、それを知ることは不可能だ。ただ、確実に言えるのは、金氏の最も重要な同盟国であるはずの中国との840マイル(約1350キロ)の国境の大部分に壁が作られているということだ。 →続き

ウクライナ戦争への対応めぐり米共和党内で亀裂

(2023年5月29日)
 ロシアとの冷戦に端を発する現代の保守運動は今、ユーラシアの巨人とその冷酷な指導者であるウラジミール・プーチン大統領への対応をめぐり深い亀裂が生じている。
 ドナルド・トランプ前米大統領をはじめとする多くの保守派は、ロシアの侵攻に抵抗するウクライナの支援で米国が役割を果たすことに疑問を呈している。ほとんどの国際公約に広く懐疑的な人や、バイデン大統領によるロシアへの対応に疑問を抱く人、プーチン氏を称賛する人までいる。 →続き

ドローン民間活用に課題山積 韓国は「技術的に優位」

(2023年5月26日)
 【ソウル】ライトが点滅し、若者たちがボール形のドローンをいじり、リモコン装置を持った選手がネットの囲いの端で操縦の練習をしている。韓国・松島で開催された「ドローンサッカー」国際選手権の会場には、緊張感が漂っていた。
 5人で構成されるチームは、保護のための円形の外殻を持つ(4個の回転翼の)クアッドコプタードローンを、円形のゴールポストに押し込もうとしている。試合はネットが張られたピッチの中で行われる。 →続き

台湾駐米代表、中国の脅威に非対称兵器で対抗

(2023年5月13日)
 台湾の民主主義は、中国からの軍事的脅威と「グレーゾーン」情報戦の両方に直面しており、自衛のために非対称兵器を採用する―台湾の駐米代表はインタビューでこう語った。
 台湾の蕭美琴駐米代表(大使に相当)は、米国の投資家ウォーレン・バフェット氏が、中国の脅威によって、台湾はビジネスを行う上でますます危険な場所となりつつあると主張したことに異議を唱えた。 →続き

ウクライナ・ロシア:ハイテクを駆使した第一次大戦?

(2023年5月12日)
 【フロリダ州タンパ】それは主要大国の間で展開された初めてのハイテク衝突であり、21世紀に進化する戦闘を間近に見極める紛争になるだろうと言い交わされた。しかしロシアとウクライナの戦争は、ドローンやアイフォンを駆使した第一次世界大戦、とでも言えるような、戦術や戦略では大方の予想よりもはるかに、伝統的なアプローチに多くの共通性がある、一部のアナリストはそう指摘している。
 確かにこの戦争では現代の技術、例えば無人航空機、高度な通信システム、次世代型ミサイル防衛システム、ソーシャルメディアなどが重要な役割を果たしている。しかし15ヶ月目に入った戦場の核心部分では大砲、地上での機動作戦、戦車戦や、一世紀以上も前の第一次世界大戦を思わせる深く掘った防御用の→続き

タイに浸透する中国のソフトパワー

(2023年5月9日)
 【バンラクタイ(タイ)】冷戦時、中国国民党が中国共産党との戦いに敗れ、逃れたタイ北部が、中国人の人気の観光スポットになっている。中国風のホテルなどが建ち、かつて中国共産党と戦った国民党の子孫が中国人観光客を迎えている。
 タイ北部のチェンライ、チェンマイ、メホンソン県に散在する100以上の村々には、中国雲南出身の中国人約20万人が住む。皮肉なことに、かつては敵だった国民党ゲリラの子孫は、経済の発展に貢献してくれている中国人に感謝しているという。 →続き