テクノロジー


中国、TikTok使い戦略的影響工作を画策-米シンクタンク

(2024年8月4日)
 短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」に関する公開情報を基に作成された最新報告によると、中国共産党と中国軍はTikTokを、政治的影響工作と軍事行動支援のための戦略的ツールの一つとみなしている。
 この報告書は2人の元軍事・情報専門家が作成したもので、米国の若者がTikTokを継続的に使用することで、「中国中心の世界観を支持するように米国のナラティブ(物語)を微妙に変化させる」よう中国によって仕向けられていると警告している。 →続き

AIに意図的に人間を欺く能力―研究

(2024年6月14日)
 大規模言語モデル(LLM)と呼ばれる人工知能(AI)システムが人間の利用者を意図的に欺く能力を持つ可能性について気になる研究結果が発表された。
 学術誌PNAS(米国科学アカデミー紀要)とパターン誌に掲載された二つの研究が、LLMのこの能力を取り上げた。今後波紋を呼ぶ可能性がある。 →続き

中国、独自の通信衛星群の配備急ぐ 米スターリンクを警戒

(2024年6月11日)
 中国は、イーロン・マスク氏の米スターリンクを模倣し、遠隔地からインターネットに簡単にアクセスできる小型衛星の開発に取り組んでいる。
 オンラインニュースサイト「ワイヤー・チャイナ」は2日、上海格思航天科技(ジェネサット)が2023年末に、スターリンクの衛星に似たフラットパネル型衛星を公表したと報じた。この衛星はオートバイほどの大きさで、中国の宇宙開発競争の重要な部分を占め、スターリンクのように何千もの小型衛星を打ち上げ、中国版スターリンクを作ることを目指している。 →続き

FBI専門家、AI悪用で捜査難しく 誰もが標的になりうる

(2024年6月8日)
 連邦捜査局(FBI)の技術スペシャリストによると、人工知能(AI)の最も恐ろしいところは、どこでも、誰でもアクセスできるが、自分が標的にされていても分からないことだという。
 FBIの次世代テクノロジー・合法的アクセス部門を率いるキャスリーン・ノイズ氏は4日、脅威を最も危険なものと最も可能性の高いものに分類していると語った。ノイズ氏は、AIを最も可能性の高い脅威に分類している。 →続き

台湾緊迫、中国トップはどう決断? AIで予測可能か

(2024年5月31日)
 中国共産党政権による台湾侵攻への懸念が米国で高まる中、スタンフォード大学の研究者らは、中国の戦時の動きを予測する人工知能(AI)モデルの構築を試みている。
 中国でも米国でも、技術者らはAIを使って、中国の習近平国家主席の考え方や意図を探ろうとしている。米国がAIを使って、共産党政権がどのように競合を戦争へとエスカレートさせうるかを解明しようとする一方で、中国はAIが「毛沢東語録」を21世紀用にアップデートしてくれることを期待している。 →続き

第2次大戦で原爆開発の研究所、AIリスクを研究

(2024年4月16日)
 第2次世界大戦中に原子爆弾の製造を支援したことで有名な政府の研究所で働く研究者は、現在、人類に対する新たな生存の脅威とされる人工知能(AI)に焦点を当てている。
 最初の原子爆弾を開発したマンハッタン計画は、80年以上前に東テネシー州の丘にオークリッジ国立研究所を誕生させた。現在、新しいAIモデルとツールの熱狂の中で、米政府のこの研究所は昨年、技術の将来性と危険性に焦点を当てるため、新たなAIセキュリティー研究センターを立ち上げた。 →続き

米情報機関、敵国の量子コンピューター開発を懸念

(2024年3月28日)
 国家安全保障局(NSA)は、米国の敵対勢力が量子コンピューターの開発を大きく進めることで、世界経済の安全保障を脅かし、極秘の通信システムをのぞき見ることが可能になるのではないかと恐れている。
 NSAのギル・ヘレラ調査局長によれば、NSAは、量子技術の予想以上の進歩によって、金融取引から核兵器に関わる機密通信まで、あらゆるものを保護するために使われている暗号化システムが解読されてしまうのではないかと懸念している。 →続き