米宇宙軍、レーザー兵器を開発へ

(2021年7月17日)

In this Aug. 29, 2019, photo, President Donald Trump, left, watches with Vice President Mike Pence and Defense Secretary Mark Esper as the flag for U.S. Space Command is unfurled as Trump announces the establishment of the U.S. Space Command in the Rose Garden of the White House in Washington. (AP Photo/Carolyn Kaster) **FILE**

By Bill Gertz – The Washington Times – Wednesday, July 14, 2021

 

 米宇宙軍は、中国とロシアによる宇宙戦争の脅威に対抗するため、指向性エネルギー兵器の開発に取り組んでいる。

 

 レイモンド宇宙軍作戦部長(大将)が6月、議会証言で明らかにした。

 

 民主党のランジェビン下院議員(ロードアイランド州)は、下院軍事委員会の公聴会でのレイモンド氏との質疑で、指向性エネルギーは、「重大な脅威」だが、米国の人工衛星を守るための手段ともなり得ると述べた。

 

 ランジェビン氏は「米国は指向性エネルギーの開発を、宇宙覇権のための効果的な能力として適切に進めていると考えているか」と質問。

 

 レイモンド氏は「その通り」と答え、非公開会合で詳細について明らかにすると述べた。

 

 「米国にとって非常に重要なこれらの能力を守らなければならない。宇宙軍が取り組んでいる設計作業では、それを考慮に入れ、その任務を果たす能力、その任務を守る能力、これらの能力を獲得するために必要なコストと時間に関して調整している」

 

 宇宙軍報道官からはこの発言についての詳細なコメントは得られなかった。

 

 報道官は、「レイモンド大将は、中国とロシアが米国の衛星を破壊するための指向性エネルギー兵器を持っていると何度も言ってきた。2021年6月16日の公聴会でのジェームズ・ランジェビン下院議員からの質問に対するレイモンド氏の回答は、これらの脅威に対するためのアーキテクチャー開発が適切であることを確認したものだ」と述べた。

 

 宇宙レーザーなど指向性エネルギー兵器の詳細は、公聴会では明らかにされなかった。しかし、衛星破壊レーザーを、空軍が極秘で開発を進めてきた無人の宇宙往還機X37に搭載することは可能だ。

 

 X37の管理は宇宙軍に移管され、人工衛星を守り、宇宙での脅威に対処するという任務を遂行するための重要な部分になるとみられている。X37は、スペースシャトルに似た再利用可能な宇宙船で、すでに5回の低軌道への飛行を行い、帰還している。空軍によると、2020年5月にロケット、アトラスVで打ち上げられ、宇宙での任務に取り組んでいる。

 

 アナリストらによると、新設の宇宙軍は、武器を持たずに戦闘を行うためにつくられた初めての軍だ。宇宙軍のための宇宙兵器は依然、軍、国防総省によって極秘とされている。

 

 宇宙軍の現在の活動には、敵対国の軍による脅威とデブリの監視、軍の人工衛星の打ち上げなどがある。その兵器の能力に関してサイトでは、一切言及されていない。

 

 昨年、本紙で明らかにしたように、宇宙軍で唯一公表されている攻撃的兵器は、衛星通信を混乱させるための妨害装置だ。カウンター・コミュニケーション・システム10.2が、2020年3月にコロラド州ピーターソン空軍基地の空軍第4宇宙管制飛行隊に配備されていた。移動式の妨害装置で、敵の衛星通信を撹乱(かくらん)する。

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