本紙独占:極超音速兵器なども急速に 米軍中将が中国増強に警鐘

(2021年11月5日)

2019年10月1日、北京で行われた共産主義中国建国70周年記念パレードで、DF-41弾道ミサイルを搭載した軍用車両が通る中、観客が中国国旗を振っている。

By Ben Wolfgang – The Washington Times – Wednesday, November 3, 2021

 中国軍は依然として、米国の予想を超える速度で軍備増強を進めている――米空軍参謀本部のクリントン・ヒノテ戦略・統合・調達部長(中将)はワシントン・タイムズとのインタビューで、極超音速兵器など中国軍の軍事力強化に警鐘を鳴らした。

 ヒノテ氏は、「情報機関では、これまで、これほどまでに米国の予測を上回り続けた国はかつてないとされている。ソ連も、北朝鮮も、イランもだ」と指摘。「中国は、経済力を生かして軍事力の強化で成果を挙げており、(8月に実施された)極超音速兵器の試射がその一例だ」と強調した。

 ヒノテ氏は、近年の米軍の軍事演習などは、台湾有事への備えに集中しており、中国の軍事力が予想以上の速度で増強されていることが、その問題の解決をいっそう困難にしていると主張。「(台湾侵攻を)阻止しなければならないが、非常に難しい。台湾は中国の玄関口に位置しており、中国の台湾侵攻は、米軍がキューバに侵攻するようなものだからだ」と指摘した。

 中国軍の急速な軍備増強は、米軍全体で重要課題となっている。オースティン国防長官は中国を米国にとっての「ぺーシング・チャレンジ(刻々と深刻化する脅威、または米軍の対応を規定・制御する脅威)」と呼び、国防総省内のほぼすべての主要計画は、中国と人民解放軍(PLA)の能力に対抗することに向けられている。

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