米、中央アジアへの軍事拠点を模索 ロシアは「侵略」と反発

(2021年11月10日)

2021年11月2日、爆発の後、道路を封鎖するタリバンの戦闘員。カブールの軍事病院の入り口で爆発が起こり、数名が死亡、十数名が負傷したと保健当局が発表した。(AP Photo/Amad Halabisaz)


 バイデン米大統領は、米軍のアフガニスタン撤収を受けて、周辺の中央アジア諸国への軍事基地設置を模索している。

 アルカイダ、「イスラム国」(IS)などの過激組織が、タリバン政権下のアフガンをテロ攻撃の拠点とすることを阻止するためだが、一方で、中国、ロシアも戦略的に重要なこの地域への影響力拡大を目指しているとみられている。

 米国のコリン・カール国防次官(政策担当)は今月に入って上院軍事委員会で、長期的なテロ対策をめぐる質問に対し、パキスタン、ウズベキスタン、タジキスタンとの交渉を進めていることを認めた。

 アフガン撤収によって米国はこの地域から事実上、手を引き、中露がその空白を埋めようとしているとみられている。米軍がこの地域に基地を設けることになれば、この地域の勢力図は大きく変わることになる。

 ところが、テロ対策専門家らは、米国は中央アジアに拠点をつくることに失敗し、競合国、中国を前に後手に回っているとみている。ロシアがこの地域に歴史的に影響力を持っていることが事態をさらに複雑にしており、ロシア政府は、米国の要請を受け入れないようアフガン周辺諸国に働き掛けているという。

 
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