米大学 トランス女子の競泳新記録、競技会参加に議論

(2021年12月8日)

2021年7月25日、東京で開催される2020年夏季オリンピックの競技前にウォーミングアップをする水泳選手たち(AP Photo/David J. Phillip, File)

By Valerie Richardson – The Washington Times – Sunday, December 5, 2021

 米国でトランスジェンダーの女子競泳選手が、大学の競技会で記録を大幅に塗り替え、優勝を続けていることで、議論が巻き起こっている。

 この選手は、ペンシルベニア大学4年生のリア・トマスさん(22)。オハイオ州で行われた全米大学競技協会(NCAA)競技会の女子200㍍自由形で4日、大会新記録で優勝。前日には500㍍で2位に14秒余りの大差をつけ優勝した。

 同大広報は「全米で最速」と勝利をたたえるが、これに対して異論も出ている。

 トランスジェンダーの女子スポーツ選手の大会参加に異議を唱え、「アンスポーティング(スポーツマンシップに反する)」の著書があるリンダ・ブレード氏は、「(男性なのだから)当たり前」とツイート。右派系スポーツ・政治サイト「アウトキック」の開設者、クレイ・トラビス氏は、「ばかばかし過ぎる。こんなことがあっていいわけがない」と怒り心頭だ。

 トマスさんは、2017年から20年まで大学の男子チームで活動、名門8大学によるアイビーリーグ選手権の自由形100、200、500㍍で2位という記録を残している。

 1年間の活動休止の後、女子チームに移り、圧倒的強さを見せるようになった。大学広報紙「ペン・トゥデー」で6月、「トランスであることが、このスポーツをする上での能力に影響を及ぼしたことはない」と話している。

 NCAAの規則では、トランスジェンダーの選手は、1年間のテストステロン(男性ホルモン)抑制治療を受ければ、女子スポーツに参加できる。しかし、男性として生まれた選手は、筋肉量、骨の大きさ、肺活量などで依然として有利だとして、この規則への疑問の声も上がっている。

 保守系ニュースサイト「デイリー・シグナル」は、「彼のタイムから、肉体的に有利であることは明らか」と指摘した。

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