ほぼ半数がウクライナ紛争に勝者はない-世論調査

(2022年2月1日)

2022年1月22日(土)、ウクライナのキエフにある市内の公園で訓練を行う、軍隊のボランティア部隊であるウクライナ領土防衛隊の隊員たち。ロシアの侵攻を懸念して、ここ数週間、数十人の民間人がウクライナの軍隊予備隊に参加している。(AP写真/Efrem Lukatsky)

By Jennifer Harper – The Washington Times – Tuesday, January 25, 2022

 ウクライナの運命をめぐる米露間の紛争の可能性について、警鐘を鳴らすような報道であふれ、その多くは、米軍が「厳戒態勢」に置かれていることを強調している。

 国民はどう考えているのだろうか。

 24日に米国の成人4428人を対象に行われたユーガブの世論調査「デイリー・アジェンダ」によると、米国人のほぼ半数(47%)は、ロシアが本当にウクライナに侵攻すると予想しており、不安を抱いていることが明らかになった。

 調査結果の分析には「もしこの対立が米露間の戦争に発展した場合、どちらかが勝利すると信じている米国人はほとんどいない」と記されている。

 米国成人の41%が「どちらも勝てないだろう」と考えている。その内訳は、共和党41%、無党派層50%、民主党35%だ。

 26%が「米国が勝者になる」と答え、内訳は共和党員29%、無党派層21%、民主党32%となっている。

 また、ロシアが勝つと答えた人は10%いた。共和党では10%、無党派層では11%、民主党では7%がそう考えている。

 24%の人は、どちらが勝つか分からないと回答。共和党の20%、無党派層の18%、民主党の26%がこれに同意している。

 米国がこの対立に介入する義務はあるのか。

 世論調査の分析結果は「米国はウクライナを守る義務がある(35%)か、ない(33%)か、米国人の意見は分かれている。民主党(44%)は共和党(36%)や無党派層(31%)よりも、ウクライナを守ることは米国の責任だと答える傾向がやや強い」と指摘している。

ウクライナ戦争への対応めぐり米共和党内で亀裂

(2023年05月29日)

ドローン民間活用に課題山積 韓国は「技術的に優位」

(2023年05月26日)

台湾駐米代表、中国の脅威に非対称兵器で対抗

(2023年05月13日)

ウクライナ・ロシア:ハイテクを駆使した第一次大戦?

(2023年05月12日)

タイに浸透する中国のソフトパワー

(2023年05月09日)

環境保護優先、中国に甘い民主党

(2023年05月04日)

米の「核の傘」、韓国では警戒の声も

(2023年05月03日)

G7、石炭めぐり譲歩

(2023年04月27日)

韓国で北朝鮮問題への新たなアプローチ求める声

(2023年04月26日)

亡命の技師がプーチン氏を偏執症の戦争犯罪人と酷評

(2023年04月17日)
→その他のニュース