ロシア、ウクライナに空軍力投入せず 兵器、熟練パイロットの不足が一因か

(2022年3月4日)

2022年1月19日(水)、ロシアのクラスノダール州で、訓練ミッションのために離陸するロシアのSu-30戦闘機。(AP写真/Vitaliy Timkiv)

By Bill Gertz – The Washington Times – Wednesday, March 2, 2022

 ロシア軍によるうウクライナ侵攻で空軍力がほとんど投入されていないことに専門家らは当惑している。

 元米空軍中将、デビッド・デプトゥラ氏は、「航空機とパイロットを危険にさらす気はないようだ」と指摘、地上軍の投入前に制空権が掌握されなかったことに驚きを示している。

 英王立防衛安全保障研究所(RUSI)は、精密誘導弾の不足、パイロットの練度の低さと関連がある可能性があると指摘している。

 2月24日に侵攻が始まるとロシア軍は、地上配備の早期警戒レーダーをミサイルで攻撃した。ウクライナ空軍の活動を阻止するためだ。地対空ミサイルS300にも攻撃が加えられた。

 米軍の近年の定石と同様、ロシアもミサイル攻撃の次に空軍による大規模空爆が実施されるとみられていたが、実施されていない。その結果、ウクライナ軍は、トルコ製の無人機で攻撃、ロシアの地上軍に甚大な被害が出ている。

 ロシアは、シリアでの戦闘で頻繁に精密誘導弾を使用しており、長年のシリアでの戦闘で精密誘導弾の備蓄が不足している可能性がある。

 空軍の訓練不足も挙げられている。ロシア空軍パイロットの飛行訓練時間は年間100~120時間、米英軍は180~240時間だ。

 これに対し、ジム・ファネル元米海軍大佐は、プーチン大統領の心理戦の一環であり、「鉄槌(てっつい)を下すタイミングを計っている」とみている。

 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長はポーランドに行って、(ミグ戦闘機を)ウクライナに提供しないよう求めたため、「プーチン氏は、空からの脅威はないと考えている」と指摘した。

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