コーヒーメーカーまでも中国スパイ活動の道具に

(2022年6月20日)

アメリカの研究者クリストファー・ボルディングは、中国が共産主義国製のスマートコーヒーマシンを通じて収集したデータを食い荒らしている証拠を発見したと述べた。コーヒーポット。写真提供:Pixel-Shot via Shutterstock.

By Ryan Lovelace – The Washington Times – Tuesday, June 14, 2022

 起床時の最悪の事態は、あなたのコーヒーカップの中で中国のスパイ活動が行われることかもしれない。

 米国の研究者クリストファー・ボルディング氏は、中国は同国で製造されたスマートコーヒーメーカーを通じて集めたデータを吸い上げているという証拠を見つけたことを明らかにした。

 (中国のデータ収集活動を調査している)「ニュー・カイト・データ・ラボ」のボルディング氏の報告書によると、インターネットに接続されたコーヒーメーカーの問題は、セキュリティーが低く、データポリシーが不明確なIoT(モノのインターネット)機器を標的にした、広範なデータ収集活動の一部になっていることだ。

 IoT家電には、ロボット掃除機や機械学習で快適な温度を保つサーモスタットなどがある。

 「中国は本当にありとあらゆるデータを集めている」とボルディング氏。「世界の製造拠点として、中国はこの機能をあらゆる種類の機器に搭載し、世界中に送り込むことができる」

 ボルディング氏は、問題のコーヒーメーカーは、中国江蘇省のカラーム社製だと指摘。ニュー・カイト・データ・ラボの報告書によると、このコーヒーメーカーは製品情報、支払いデータ、場所や時間に関する顧客情報を収集しているという。

 このデータから、ユーザーの名前、相対的位置、使用パターンを知ることができる。ホテルの朝食ビュッフェなどの商業施設では、コーヒーメーカーが支払いの種類や経路情報を収集する可能性がある。

 ボルディング氏は、同氏の調査会社がどのように情報を入手したかは公表しないと語った。中国のデータ収集の実態をもっと知ることを中国に止められたくないためだ。

 ニュー・カイト・データ・ラボの報告書は、データが中国の消費者から収集されたものであることを明記している。しかし、この製品は米国や欧州で広く販売されており、中国の機器から流出したデータは、米国の機器から取得された可能性が高いとしている。

 報告書は「この会社が中国人以外のユーザーのデータを収集しているとは言えないが、同社の機器が中国本土以外のユーザーのデータを収集し、そのデータを中国で保存できることを示すすべての証拠がある」と指摘。「データはコーヒーメーカーに組み込まれたソフトウェアから操作の時点で収集される」という。

 ニュー・カイト・データ・ラボは、中国政府がカラーム社によって集められたデータを使用していることを示す証拠までは示していない。

 それでも、中国の軍民融合政策は、企業に共産党政権への協力を義務付けている。つまり、中国で保存されたデータは政府に渡されるのだ。

 カラーム社にコメントを求めたが、応じなかった。

 隠れたデータが危険にさらされる脆弱(ぜいじゃく)なインターネット接続機器は、スマートコーヒーメーカーだけではない。スマートフォンに接続したり、またはカメラやマイクを内蔵して音声命令を感知・応答する機器もあり、メーカーが利用できるデータは増えている。

 ロボット掃除機の中には、マイクを使ってユーザーの命令に応答するものがある。これらの掃除機は、アップルやグーグルのアプリストアから入手可能なアプリで操作することができる。

 ボルディング氏は、中国はできる限りのデータを集め、それをどう使うかは後で決めるという明確な立場で活動していると指摘する。

 「ある程度の規模があるほとんどの国は、おそらくこのような機器に関心を持っている。それは間違いない」とボルディング氏。「中国がユニークなのは、そのデータ収集活動の幅と深さだと思う」

新華社通信が公開したこの写真は、2026年7月6日(月)、南太平洋で中国の原子力潜水艦から発射された長距離弾道ミサイルの発射実験の様子を捉えたものだ。(李向超/新華社通信提供、AP通信経由)

中露、スターリンク攻撃計画を極秘協議 軍事協力の実態判明

(2026年07月19日)
フィリピン沿岸警備隊が提供したこの写真には、2025年10月12日(日)、南シナ海のフィリピンが実効支配するティトゥ島(地元ではパグアサ島と呼ばれる)付近で、中国海警局の船舶(右)がフィリピンのBRPダトゥ・パグブアヤに向けて放水砲を発射する様子が写っている。(フィリピン沿岸警備隊提供、AP通信経由)

中国は依然国際法に違反 南シナ海仲裁判断10年で米軍

(2026年07月18日)
新華社通信が公開したこの写真には、2026年7月6日(月)、南太平洋で中国の原子力潜水艦から発射された長距離弾道ミサイルが海面から飛び出す様子が写っている。(李向超/新華社通信提供、AP通信経由)

米、中国のSLBM発射実験を「事前通報が不十分」と非難

(2026年07月13日)
2024年8月4日、ウクライナ国内の非公開の場所に設置されたパトリオット防空ミサイルシステムの上空を、ウクライナ空軍のF-16戦闘機が飛行している。(AP通信/エフレム・ルカツキー撮影、資料写真)

トランプ氏、ウクライナが「パトリオット」製造 専門家は生産開始に数年

(2026年07月12日)
2024年7月3日、カザフスタンのアスタナで開催された上海協力機構(SCO)首脳会議の傍らで行われた会談で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(右)と中国の習近平国家主席が握手を交わした。(セルゲイ・グネーエフ、スプートニク、クレムリン・プール写真、AP通信経由)

中国企業、ロシア占領下のウクライナに進出 経済的影響力を拡大

(2026年07月11日)
ウクライナの無人システム部隊K-2旅団の兵士が、2026年6月22日(月)、ウクライナのドネツク州前線で、ロシア軍陣地に向けて飛行する前に、中距離ドローンを離陸地点で運んでいる。(AP通信/エフゲニー・マロレトカ)

ウクライナ防衛産業、実戦経験生かし欧州との連携を深化

(2026年07月10日)
2021年9月21日、ニューヨークで開催された第76回国連総会の期間中、総会議場内から見た国連本部ビル。(エドゥアルド・ムニョス/AP通信提供)

中国「民族団結法」施行に抗議、チベット人が米で焼身自殺

(2026年07月07日)
2024年4月23日火曜日、中国東部山東省青島市で中国人民解放軍海軍創設75周年を記念する一般公開日の終わりにミサイル駆逐艦「貴陽」の近くに夕日が沈む。(AP通信/ン・ハン・グアン)

インド太平洋軍司令官、中国の脅威を警告 戦力強化へ新規兵器に1220億ドル要求

(2026年06月19日)
ハイテクを駆使した政府のハッキング室で、中国軍関係者がハイブリッド戦争の一環として敵対国から国家機密を盗み出す作業を行っている。(写真提供:DC Studio via Shutterstock)

米FBI、偽コンサル会社13サイト閉鎖 中国の対米情報工作に利用

(2026年06月15日)
026年6月3日水曜日、韓国ソウルの体育館で、韓国中央選挙管理委員会の職員が地方選挙の投票用紙が入った箱を確認している。(AP通信/アン・ヨンジュン)

地方選混乱で保守派が抗議行動 特別検察官が選管を捜査へ-韓国

(2026年06月11日)
→その他のニュース