ロー判決の破棄後、教会への攻撃が激増

(2022年12月17日)

2022年11月16日(水)、ウィスコンシン州ウィルソンのカルバリー・アセンブリー・オブ・ゴッドで、リック・マンノン牧師が説教壇に立ち、聖書が開いて置かれている。(AP Photo/David Goldman)

By Mark A. Kellner – The Washington Times – Wednesday, December 14, 2022

 政治的な二極化の強まりを受けて、教会への攻撃が増加している。家族研究協議会(FRC)が8日に公表した分析から明らかになった。

 ワシントンを拠点とするFRCによると、2022年に教会は137回攻撃を受けた。2018年は約50回であり、ほぼ3倍に増えたことになる。破壊行為は、4年前の41件から、99件と2倍以上に増えた。

 今年の放火は18件で、2021年の2倍、2018年の11件と比べると61%増加した。

 FRCによると、妊娠中絶がらみの攻撃は9月までに57件に達したが、2018年は0件、2019、2020、2021年はそれぞれ1ないし2件だった。

 中絶がらみの攻撃は、5月に、ドブス対ジャクソン女性健康機構裁判の最高裁判決の草案が流出した後、ピークに達した。最終的にこの裁判の判決で、1973年のロー対ウェイド判決は覆され、中絶に関する立法は州に委ねられることとなった。

 州ごとの攻撃件数で最も多いのはカリフォルニア州の51件で、テキサス州33件、ニューヨーク州31件、フロリダ州23件と続く。デラウェア、モンタナ、ネブラスカ、ニューハンプシャー、バーモント州では9月まで0件だった。

 FRCの「信教の自由センター」アシスタントディレクター、アリエル・デルターコ氏は電話インタビューで、「把握している中で特に気掛かりなのは、タイミングが、政治的緊張の高まりと関連しているように見えることだ。とりわけ、政治的左派が反発を強めたときと教会への敵対行為の増加が関連しているように見える」と述べた。

 「ドブズ判決が最高裁から流出したときがまさにそれだ。教会への敵対行為が急増した」

 デルターコ氏は、FRCの調査では、警察の対応を追跡していないが、「問題が明らかに増加していても」、事件を取り締まるために警察がどのような行動を取っているかについては、「あまり話を聞かない」と話した。

 また、そこが「私たちが注意を払うべき」課題であり、とりわけ、教会への放火などの攻撃に「バイデン政権がどのように対処することにしているのか」に注意を払っていると述べた。

 「何を追求し、調査するために何をするかで、政権が何を優先しているかが分かる。率直に言って、信教の自由はこの政権の優先課題になっていない」

 大統領報道官にコメントを求めると、バイデン大統領は、信徒を守るために「権限の中でできる限りのことをすると約束している」と述べた。

 この報道官は、バイデン氏がこの夏、「国内外で標的を定めた暴力、憎悪が増加傾向にあることを警戒しなければならない。誰もが、礼拝、学校、コミュニティーセンターに行くのを恐れたり、信仰のシンボルを身に着けて外に出ることを恐れたりしなくてよいようにしなければならない」と語っていたと指摘した。

 国内のシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)などの施設に対する反ユダヤ的な攻撃が増加していることについてデルターコ氏は、礼拝所を巡って起きていることは「社会で宗教全般に対する敬意が失われていることを示している」と述べた。

2019年4月3日、ワシントンD.C.のナショナル・モールにあるスミソニアン国立アメリカ歴史博物館。(AP通信/パブロ・マルティネス・モンシバイス撮影)

ホワイトハウス、スミソニアン博物館が左派イデオロギーを推進していると批判

(2026年07月15日)
路上で携帯電話を手にしている若者のグループ。(写真提供:carballo、Shutterstock経由)

議会、子供保護へSNS規制推進 AI巡るジレンマが障害に

(2026年07月15日)
2026年5月14日木曜日、北京の人民大会堂で行われたドナルド・トランプ大統領と習近平中国国家主席のための晩餐会で、イーロン・マスク氏が携帯電話を使用している。(AP通信/マーク・シーフェルベイン撮影)

民主主義「機能していない」が過半数-調査

(2026年07月14日)
この1972年のファイル写真は、ロックンロールの王様、エルヴィス・プレスリーがパフォーマンスをしている様子を捉えたものです。(AP通信/ファイル写真)

冷蔵庫からロックンロールまで―米国、知られざる発明の250年

(2026年07月08日)
2021年9月21日、ニューヨークで開催された第76回国連総会の期間中、総会議場内から見た国連本部ビル。(エドゥアルド・ムニョス/AP通信提供)

中国「民族団結法」施行に抗議、チベット人が米で焼身自殺

(2026年07月07日)
ヴァンダービルト大学、テネシー州ナッシュビル - 2022年5月10日。写真提供:Fotoluminate LLC(Shutterstock経由)。

人文科学のリベラル偏向に警鐘 大学の報告書に教育界が反発

(2026年07月06日)
メラット・キロス氏は、2026年5月28日、デンバーのモントビュー長老派教会で開催された女性有権者連盟主催の第1選挙区候補者フォーラムに参加した。(RJ Sangosti/The Denver Post via AP)

民主党内で社会主義派に勢い コロラド州予備選でも勝利

(2026年07月05日)
2026年6月30日火曜日、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂前で、トランスジェンダーの少女や女性が学校の運動部でプレーできるかどうかに関する最高裁の判決を前に、人々が祈りを捧げている。(AP通信/ホセ・ルイス・マガナ)

保守派「まだすべきこと多い」 トランスジェンダーの女子スポーツ参加禁止を最高裁が容認

(2026年07月04日)
フィッシャー上院議員、中国に対抗するため核戦力三本柱の見直しとゴールデンドーム建設を推進

「戦略環境の変化に備えよ」中国視野に核戦力増強を訴え 米上院議員

(2026年07月02日)
トランプ大統領は、2026年6月26日(金)、ワシントンD.C.のホワイトハウス大統領執務室で撮影された。(AP通信/ジュリア・デマリー・ニキンソン)

トランプ氏「宗教を復活させる」 ホワイトハウス宗教自由委、信教の自由推進へ提言書

(2026年07月01日)
→その他のニュース